ホウレン草とお見合い
欧米人の多くは原則として
夜の営みの相性が恋愛と
結婚の大前提となっています。
生理的な理由から入ることは
そこに生物学的な合理性が、
あることは以前、書きました。
したがって、自身の生理的欲求
と他人からの抑圧・干渉の綱引き
になってしまうarranged marriage
お見合い婚は貴族など特殊階級
の間で見られたものの欧米社会
において一般的なものとは
いえませんでした。
日本の見合い婚は400年前の
江戸時代にはじまり、
1935年には69.0%が見合い婚を
していましたが、
2000年では86.6%が恋愛婚を
しています。
しかし、400年続いた習慣と伝統は
そう簡単に消える物ではありません。
お見合いシステムは友人や母親に
よる抑圧と干渉という形で今も脈々と
受け継がれていたのです。
その意味でホウレン草(報告・連絡・相談)こそ
まさしく、お見合い制度の名残りだったのです。
周囲による監視の目が光る中での
幽閉された恋愛。そして離婚もまま
ならなかった、かつての見合い婚は
夫婦、とりわけ、女性たちにとって
地獄だったに違いありません。
もちろん、抑圧と監視の目を光らせて
いたのは姑など周囲の女性たちでした
(・Θ・;)
見合い婚と恋愛婚の比率が大逆転
する1960年代後半にあたりから、
男女の自由恋愛は活発になり、
女性たちの生理的欲求を社会、
すなわち他の女性たちが受け入れる
ようになったのです。しかし、同時に
ホウレン草という習慣はそのまま、
残ってしまったのです。
次回「婚活成功の法則」