ありえない英語教育

英語が大嫌いというホステスさんに

お目にかかりました。

理由を伺ってみると、

あら不思議、

大分県の高校で英語コースに

通学していたそうです。

高校二年のとき、

三日間、英語以外は

一切使ってはいけない

という学校の英語合宿に参加して

英語が大嫌いになったそうです。

むべなるかな、

英語の話せない人間に

三日間英語のみで「話せ」と言えば、

それは虐待以外の何物でもありません。

ちょうど三日間、

口をふさいで、

一切「話すな」と命令

しているのと同じことです。

強制的に情報のやり取りを

せき止められてしまった脳は

ちょうど、水分の摂取をやめて、

代謝ができなくなった生物や

金巡りが悪くなりデフレスパイラルに

陥った社会同様、

最悪の事態を迎えるのです。

彼女は自らの脳を救うために

英語を拒絶しました。

それは一生涯つづくものです。

その高校の英語教育は

英語好きだった女の子を

英語嫌いにしてしまい、

教育上の大きな罪を犯したのです。

こうした発想は日本特有の

体育会系教育に由来する

のでしょうか？

英語は武道ではありません。

*留学や遊学においてはたとえば

電話やインターネットなど日本語を

使用することに本人の意思や制御

が利きます。