行動フラクタル② 難易度②
官僚の天下りは霞ヶ関の
フラクタル構造を維持する
ために存在していました。
たとえば、クラスの中から
2割のエリートを抽出して
集めると、その2割の中で
も、2割のエリートと8割の
落ちこぼれが誕生します。
さらに2割だけ抜き出すと、
また8割が脱落して行く。
まるでマトリョーシカ人形
のように、中から出てくる
人形がどんどん小さくなっ
ても、形はみな一緒です。
このようなフラクタル構造
を維持していくためには
官僚の肩たたきは必要悪
であり、同時に失業対策と
なる天下りは必要な政策
となって行ったわけです。
数を増やしても、減らしても
比率(形状)がけっして変わ
ることのない社会現象は
構造がフラクタルになって
おり、容易にその形を変更
することはできません。
これは選挙における投票
行動にもいえることです。
すなわち、どんなに投票率
を上げてみてたところで、
結果は一緒だということを
示唆しています。つまり、
投票率いかんに係わらず
何割かは浮動票であり、
浮動票は投票率とは
関係なく流れるわけです。
そもそも、選挙というものは
暴動や革命に変わる装置
として発明された政治手段です。
投票率が低いとガス抜き
できずに革命や暴動が
起きる可能性が高くなります。
一方、投票率が異常に高い
と、ある特定人物もしくは
政党に対する高い得票率
として現れるため、ファシズム
に傾く可能性を示唆している
のです。