できちゃった婚のすすめ
いつまで経っても子供ができない夫婦は
必ずしも不妊症だけが原因でありません。
ラットを使ったフェロモンの実験には
たとえばブルース効果のようなものも
あります。
ブルース効果とはメスが交尾相手以外
の未知なオスの匂いをかぐと流産する
結果のことです。
ペットを飼っている方はよくわかると
思いますが、色彩感覚/視覚の優れた
人類や鳥類以外の動物はとても匂いに
敏感です。
鳥類が個性豊かな求愛行動をとることも、
石田純一氏が「不倫は文化です」と唱える
のも...鳥類と人類が嗅覚能力を逓減させ
た、その対価として視覚優位脳を築いたから
にほかなりません。
その結果、私たちは顔や背格好でフェロモン
の伝える遺伝情報を視覚的に読み取るように
なりました。さらに、私たち裸のサルは鳥類の
専売特許だったファッションや求愛ダンス、
カラオケや素敵なマイホームづくりにまで手を
出すようになったのです。
ファッションは鳥のサル真似だったわけです。
その一方で、人類はフェロモンを完全に
捨てたわけではありませんでした。むしろ、
それも積極的に活用しているからこそ、
官能的なセックスやくちづけをするのです。
他の動物同様、体液の中にもフェロモン
を含ませているからです。
合わない相手とは顔も近づけることすら
できないというのは正にフェロモンの成せ
るわざなのです。
しかし、それを金欲のためや政略結婚
のためにガマンできてしまうのも人間です。
あるいは親の洗脳によって本能を騙して
しまい逆に好意を抱いてしまう場合すら
あります。でも、その結果、着床拒否や
不妊がおきても、それは自然現象なのです。
反対に、無理して子供をつくろうとすると、
たとえ妊娠できても、さまざまな形で遺伝的
に負の遺産を発生させる可能性はゼロとは
いえません。
一方、たった一回のはじめてのセックス
で妊娠してしまうのは、遺伝的相性が
高い可能性を示唆しています。このことは
動物で実験してみる価値がありそうです。
ただし、個体数を増やすことが至上課題
である環境に生息する動物に関しては
この限りではないでしょう。