民主主義を裏切るあなたの江戸心理
役人をお上と呼んで頼り切っている
国民の甘えの構造こそ無血開城した
江戸城から一歩も出てない江戸心理
そのものなのです。
日本人は政府や役人のことを未だに
お上と総称し、侍=官僚は優秀だと
畏敬し、「われわれ一般庶民」とは
違うなどと媚諂う(こびへつらう)
身分意識・身分制度を持っています。
だからこそ日本人は世襲議員に投票
し、二世タレントが大好き、天下り
などという制度が存在するわけです。
制度上(憲法)民主主義を敷いても
心理上、封建制を維持しているため
、日本に真の民主主義は存在し得な
いわけです。
民主主義を体現している欧米社会に
おいて役人はお上でも侍でもありま
せん。彼らはPublic Servant国民に
奉仕するしもべ=公僕とされています。
ですから、国民によって正当に選挙
され、国民の信託を得た国民の代表
者たる国会議員に対しては、与野党
問わず党派を超えて、奉仕すること
が義務づけられているのです。
米国で政権交代がスムーズにすすむ
背景にはこうした役人・官僚の意識
があります。しもべであるからには
すべての国民および国民の代表者に
誠意をもって尽すことが求められて
いるわけです。
しかるに、日本の役人はお上と崇め
奉られ、国民はおろか野党議員にも
情報を開示しない一方で、法案作り
は勝手に進めてしまい閣議立法させ、
責任は政治家になすりつけ、支持率
の低い総理を見限ってしまいます。
その背景にはもちろんお受験制度に
よって確立された身分制度と世襲制
そしてあなたのお江戸心理があった
のです。