死後の世界について | ケビン・クローンオフィシャルブログ「ここが変だよ!! 日本人」powered by アメブロ

死後の世界について

俊足アキレスは亀に追いつけない
というパラドックス(逆説)を
小学校の授業で習った方は多いと
思います。ゼノンというギリシャ
哲学者は無限という考え方を物事
に無理矢理、当てはめて、そこに
ブラックホールを掘ってしまったの

です。


アキレスがほんの少し進むと、
亀もまたほんの少し進み、この
ほんの少しがさらに分割されて
行くと永遠にアキレスは亀に
追いつけないことになります。


まるで亀とアキレスのつま先に
無限の穴がポッカリと開いて
しまい、論理の底なし沼に引っ
張り込まれ、全く前に進めない

状態になってしまうのです。


飛んでいる矢は止まっている
走っている車は止まっている
もまったく同じ論法です。高速
カメラでシャッターを切ると、
確かに矢も車も止まって見えます。
止まっているものは速度0です
から0+0+0=0いくら足して
も速度0即ち止まっているわけです。


似たような論法はインド哲学にも
あります。ミリンダ王の問いです。
目隠しをした十人に象を触れさせ、
象とはどんな動物か?問いただします。
鼻を触ったものは「象は大蛇だ」と
いいます。脚を触ったものは
象は丸太のようだ」と答えます。
耳を触ったものは「象はひらひら
と答えます。どれも事実を言って
ますが、象は大蛇ではなく、丸太
でもなく、ひらひらでもありません。
0+0+0=0で、象はどこにも
存在しないことになります。


後世になってアインシュタインが
プロデュースした二つの相対性理論
は時間の伸び縮みを扱い、光や電磁波
すら脱出できないブラックホールの
存在を予言しました。強力な重力に
よって光などが吸い込まれる領域との
境界線をEVENT HORIZON事象の地平線
といい、情報(光・電磁波)が出てこない

ため、そこから先を知ることはできません。

しかし、強力な重力によって時間が

伸びきっているため、この境界線こそ

まさにゼノンのパラドックスが生きている
永遠に終点へ近づけない運動が
存在しうる世界だったのです


さて、これら頭において死について
考えてみましょう。


脳に酸素が行き渡らなくなり、
脳細胞が死滅するとき、脳内には
大量の脳内麻薬様物質(オピオイド
があふれ出すとされています。
GABA神経系から分泌される
エンケファリンβ-エンドルフィン
このとき、人は恍惚感を体感し、
三途の川や花畑やフラッシュバック
を体験するようです。


脳が正に死を迎えようとするとき、
アキレスと亀の競争が始まるのです。
完全なる細胞死というゴールを
目指して人は夢を見つづけます。
この過程で蘇生した人は死後世界を
見たというでしょう。しかし、そこ
は正にイベントホライズンなのです。
脳の内部に閉じ込められた人の意識
はその中で永遠を体験し続けるのです


だから、死後の世界は確実に存在
するわけです。ただ、それは
閉じ込められた永遠の中でのみ
存在しうるのです。でも、それも
宇宙の一部なのです。だから

ゼノンは正しかったのです