実験経済学
Old Bolsheviks
なぜ、かつての社会主義国達は
成功するのか?それはインセンティブ
の魔力に取り付かれるからなのです。
頑張れば、誰でもチャンスがあるという
仕掛けは生命が本能レベルで具有して
いる世界でもっとも単純かつ合理的な
行動原理だったのです。こうした本能を
抑制されてきた人々は、それが開放され
たとき、一気に走り出します。
Alive and Kicking
まさに水を得た魚のような状態です。
だから、社会主義という厳しい鍛錬を
受けてきた人たちや戦争の惨禍を
経験してきた人々は資本主義で
メタボになった人たちの十倍頑張れた
訳だったのです。小生は子供のころ
「東の空気を吸ってこい」と父親に
いわれ、東ドイツに短期留学したことが
ありました。このときのエピソードは
また機会があるときに書きますが、
しばらくして「ゲイナー」という月刊誌に
「実験経済学」の誕生というコラムを
書いたのを覚えています。滅び行く
ソ連と社会主義国たちを目の当たりに
して「壮大なる一つの実験が終わった」
と書きました。その頃、アメリカでは
バイオスフィアという地球環境から
隔離・独立した空間をつくり、そこで
自給自足生活させるという宇宙開発に
関連した実験がなされていました。
小生にとって社会主義国はまさに
それだったのです。このとき提案した
ものが「エコノミックバイオスフィア」でした。
小さな経済実験をあちらこちらでやり、
いろいろな経済モデルを試して、
いわば出島のようなバイオスフィアを
日本中につくることを提案したのです。
数年後、中国に深圳経済特区が誕生
しました。去年、道州制導入に向け、
同じことを九州地区に出向き提案して
きましたが、中々受け入れられませんでした。
Biosphere
ラスベガスは砂漠に作られた楽園です。
投資というものは砂漠を楽園に変える力が
あるのです。中央省庁の様々な規制から
開放されたモデル地区を創設し、
各県レベルで外国資本を投入していく
ことにより、地方は活性化し、
日本のエコノミックバイオスフィアを
つくることは可能なのです。
Shenzhen




