チップを払おう！！

日本に成果主義が根付かない理由は
チップ制度が基本的にないからです。
心づけやおひねりのほかに谷町文化
のような文化的プロトコール（作法）
は日本にもありましたが特殊な場面
で習慣的に慣行されているに過ぎず
現在でも一般化されているわけでは
ありません。すなわち、ビジネス作法
としてのチップ制度は全く確立され
ていないのです。だからこそ日本には

サービス精神もなければそのための
プロトコールも全くなかったのです。

固定給で必要以上の事をしない店員
達にサービスの精神をいくら説いた
ところで馬耳東風。欠陥サービスに
コンプレイン（クレーム）もしない
客自身がサービスとは何たるか理解
していないわけです。そもそも名刺
の肩書きに部長待遇や部長扱いなど
と載せてしまい、小学校の運動会で
順位を決めてはならない社会だった
ら、成果主義の導入はほぼ不可能な

わけなのです。

「サービス精神がない」と公僕たる
官庁や役人を非難するまでに進化し
た日本人がつぎにやるべき事は成果
主義を足元から導入していくこと。

すなわちウェイトレスにはチップを！
役人には成果主義を！

「サービス料は既に含まれております」

などと偽って企業側が店員達から搾取

する構図の中で店員にサービスを

強いる詐欺まがいな行為は早くやめて、

底辺から成果主義を導入すること、
つまり、チップ制度を導入すること
こそが成果主義導入の鍵なのです。