数学って物象化できるんですか?
文科省が算数、数学、理科の授業
時間を増加する新学習指導要領を
前倒しして来年から実施すること
にしたのは非常にけっこうなこと
です。2004年に中国では60万人の
エンジニアを輩出しインドは35万
人。同時期アメリカはたった7万人
しか育てていないと危機感を募ら
せていたのは米国科学アカデミー
でした。でも、よく考えてみたら
世界のトップエリートたちはみな
アメリカへの留学を希望してやま
ないわけです。名門大学トップ10
の8つ迄アメリカにありますから。
都市部に限ってみるとアメリカの
数学力は世界一のシンガポールと
そう変わらないのです。アメリカ
国内所得格差が学力格差に反映
していると米誌 Foreign Affairs
は結論付けています。日本人は
アメリカ人が暗算下手で試験に迄
電卓を持ち込んでいるのをバカに
していましたね。この事について
「ここが変だよ!日本人」という
番組でこう答えました。電卓こそ
数学そのものなのです。なぜなら
数学は複雑な計算を、より簡単に
答えが得られるよう便利にする為
に公式を編み出したのです。その
プロセスそのものが数学なのです。
そして公式がそのまま物象化した
ものこそ電卓でありパソコンだった
のです。その意味で算盤も算術の
物象化したものだったのです。


