悪女シリーズ65恋はエンタメ!
「悪女を科学する」シリーズをはじめて
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のみを体系的にお読みいただけます
よく、失恋して前彼のことを
引きずっている女性がいます。
そういう時はコメディと悲劇
のドラマもしくは映画を3本
ずつ借りてきて交互に観る事
をいつも勧めているんです。
ドライなやつだと思われる
かもしれませんが、人間関係
も恋愛もすべては脳内で起き
ている脳内化学現象なのです。
失恋に限らず極端な例を挙げ
れば肉親がこの世を去る事も
悲しいことです。でもそれを
10年も引きずる人はいません。
いずれは自分も死ぬわけです
から、生きているうちは前に
進まなくてはなりませんね。
恋愛が一種の催眠現象である
ことは以前から唱えておりましたが、
そもそも、脳というものは、
現実と仮想現実、つまりは
リアリティとバーチャルリアリティ
の区別すらつかないのです。
だからこそゲームやホラー映画
に怯えトラジディ(悲劇の物語)
に涙するわけです。なぜなら脳内
で起きている現象はしょせん脳内
物質による電磁気パターンが引き
起こしているバーチャルリアリティ
だったからです。恋愛であろうと、
人間関係であろうと、社会関係で
あっても、それらはフェロモンという
外分泌からホルモンという内分泌
に至る相互双方向作用による
生物的な現象でもあったわけです。
恋愛はおろか人格ですら脳内
現象です。その人格を形成する
ものにこの「悪女シリーズ」で
今まで書いてきた事柄が関与し
てきたわけですね。人格という
ものを考えた場合、
たとえば記憶喪失者は
はたして、人格の死亡なのか?
その人物は生きているのか、
違う人物になってしまったのか?
また、薬物やお酒などによる
心神耗弱状態が永続した場合
その人格はどう扱うべきかなど
司法的にも心理学的にも判断
が分かれて来ます。
心理学の世界では人格の多重性
について様々な議論が展開されて
おりますが、すべてが脳内化学現象
である以上、外部的な環境ホルモン
Enviromental Endocrine Disruptor
まで含めて考えると人格を分類する
こと自体に意味がないように思えます。
誤解をおそれずに言ってしまえば
恋愛も失恋もある種の脳内マスター
ベーションだったわけです。
だからこそ恋愛はエンタメなのです。




