悪女シリーズ53アーモンドの悲劇 | ケビン・クローンオフィシャルブログ「ここが変だよ!! 日本人」powered by アメブロ

悪女シリーズ53アーモンドの悲劇

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心がアーモンドの形をしていることは
以前申し上げた通りです。アミグダラ
あるいは扁桃体(核)と呼ばれる部位
が左右脳にあり、ここが快不快や好感
嫌悪などの情動を感じる部分なのです。
そういえばこの左右にあるアーモンド形

を強引に組み合せるとちょうどハート形

になりますよね?イジメなどのストレスを
このアーモンドが受けると文字通り

心に傷つき、左右とも穴のようなものが
できる事までMRIで観察されています。
こころは物理的にも傷つくわけです。



Amygdala lies on the edge of Hippocampus


こうした傷が脳の中でどのような情報
回路をつくっていくのか、生きている
人間脳で実験することはできないので、

ここで心理学にバトンタッチするしか
ありません。ちなみにこのアーモンドは
大脳辺縁系と呼ばれる動物たちと共通
した古い脳の中にあります。




DV(家庭内暴力)や虐待を受けて育った
子供が恒常的にアーモンドを傷つけられ

その上に歪められたこころの回路(反応

を形成してしまう可能性は中学のときに

習った「パブロフの犬」の実験や動物の

しつけ方を引っ張り出さなくても、

明らかですね。




あなたの母親が結婚に不満を持っていたり、
夫婦間うまくいってなかったらどうでしょう?

あるいは母親と祖母の関係に嫁姑環境が

あった場合どうなるでしょう?
躾や教育という大義名分のもと

子供たちのアーモンドは母親に傷つけられ、

本人が気付かないうちに、

そのこころは歪められてゆくのです。

プライバシーとの線引きは難しいため、

ここに第三者が介入することは困難です。

しかし、こうした事態を小生は

準虐待として捉えています。



ちょうど体の傷から、家庭内での虐待を疑えるように、

大人になってからの歪んだ性格・行動は

その人が育った家庭環境をそのまま表現しています。

そして、さらにいうと...

母親が結婚に不満やストレスを感じている家庭で

育った男女には共通した傾向が見られるわけです。

その傾向こそが男女マザコンや

母性嫉妬症候群の正体だったのです。



子供にとって母親はかけがえのないもの

であると同時に自らの存在自体を左右する

脅威の存在でもあります。母親のしつけに
家から出て行きなさい!」
あんたなんか家の子じゃないわ!」
というフレーズが織り交ぜてあった場合、

子供は自らの生命の危険すら

感じてしまうわけです。




子供にとって母親は独裁者であり、

暴君にもなりうる存在なのです。

こうした危機的状況において、

心のアーモンドは「いい事」と「悪い事

という単純な選択肢で対応します。

母親の機嫌がいい=>いいこと
母親の機嫌が悪い=>悪いこと
という極めて単純な二者択一によって
あなたの人格は形づくられていくのです。