日本人になりたかったpart 1
「ケビンは何ヶ国語も話せていいね」とか
「英語は難しいなぁ」と呟いている方がいます。
でも、実は世界で一番、難解な言語の一つを
を話しているのはあなた自身だったのです。
欧米語はアルファベットが26文字で済みます。
しかも全部、表音文字だから意味を持っていません。
日本語は表音文字phonogramつまりアルファベットが
平仮名50と片仮名50の100文字。まずこれを
覚えなくては話になりません。外国人は
らーめんとラーメンの区別すら付かないのです。
もちろん、これだけで済むはずありませんね。
さらに漢字という昔の中国文字を6000字以上
覚えなければ一人前に生活できないのです。
これを皆様は普通にやっているのです。
だから、日本人は驚異的なのです。
読み書きをなくして、話し言葉だけなら
外人パブのお姉さんたちも話しています。
話し言葉は読み書きに比べるとはるかに楽です。
ところが、そこに敬語が入るとそうも行きません。
敬語は日本人ですらうまく話せないのですから
いわんや外国人は…諦め半分になりますね。
はじめ、日本語は歌っているように聴こえます。
特にお店の店員さんはそうですね。
「いらっしゃいませ~!」
「ありがとうございましたぁ~」
関西弁はとくにそうです。
「空耳アワー」なんて番組がありましたね。
ドイツの地名にスケベニンゲンという場所が
ありイタリア語の乾杯は「チンチン」でした。
しかし日本語も外国人から聞けばいろいろです。
ドイツ人に「高田馬場」と言ったら、
その音だけで大笑いするでしょう。
以前にも書きましたが日本語は外来語の集まりです。
入ってくる外国語は次から次へと日本語化され、
日本語の中に取り込まれていきます。
日本語はそういう構造をしていたのです。
ゆえに日本人は語学ベタになったわけです。
次回「ルー大柴と国風文化」