マクロ経済はミクロでオペする!
株式債権市場というのは
マクロ経済をミクロレベルで手術
するために用意されたオペ室の
ようなものなのです。
日本はバブル崩壊後、平成不況に陥り、
銀行は不良債権処理に追われ、
貸し渋りすることで、
経済をさらに悪化させて行きました。
Alan Greenspan
グリーンスパン元FRB議長(米国中央銀行総裁)
がスペアタイヤの欠如と言ったその仕組みは
日本のみならずアジア中の国々が
資金調達を銀行に依存していたという事実です。
不況になったとき、片方のタイヤ(銀行)が
パンクしても、債権市場と呼ばれる
もう一つのタイヤがきちんと機能して
さえすれば企業は資金調達ができます。
すると、雇用や設備投資がおきて、
有効需要(キャッシュフロー)が生まれ
経済は息を吹き返すのです。
The Economistによると優れた金融制度と
経済成長率には緊密な関係があります。
ロスレヴァインとサラザーボスの研究でも
このとこは明らかにされています。
きちんとした資本の取引市場をもっていれば
いざというときに、そこは国の経済を立て直す
手術台に早代わりするのです。
でも、手術台がしっかり機能するためには
アメリカが口うるさくいってきた透明性、
企業統治、株主重視、キャッシュフロー経営、
コンプライアンスなどのツールがきちんと
そろっていなければなりません。
金融制度改革をアメリカが要望したとき、
日本人は「ハゲタカが狙っている」と騒ぎたてました。
これって何か戦時中の「鬼畜米英」に似ていませんか?
このとき「ハゲタカ」と叫んでいた人たちこそ、
構造利権を貪る抵抗勢力たちだったのです。
アメリカの要望することは日本の消費者のためになり、
ひいては国のためになるものばかりなのです。
そもそも、戦後のドッジラインやシャウプ勧告、
エロアファンド、ガリオアファンドが世界に冠たる
日本経済をデザインしたのです。
(アメリカの次期政権は医療制度改革を断行するでしょう)