第二幕が終わった話です。
何の?
それは
私のサラリーマン生活の第二幕です。
第一幕はたったの4年。
海外デビュー編でした。
そして、昨日、その第二幕全てが終わったのです。
正確には、第二幕の第二部です。
第二幕は全体が25年と超ロングラン、起承転結でいう承転に当たるかな。
第二幕は、私のエンジニアとしての武器を得て、そしてそれを活かして世の中に貢献、その後さらなる大きな貢献を実現するために技術マネージャーとして挑戦した、という感じのものでしたね。
その一つ目の貢献は誰もが知っている商品を世界で初めて世の中に送り出したことです。その技術を生み出す原点から携わることができ、エンジニアとして非常に幸運でした。
エンジニアの仕事の成果として、皆さん何を思い浮かべますか?
上に書いた、開発、設計した商品そのもの
はもちろんですね。
その他には?
その商品が世の中にもたらす新しい文化
みたいなものもあるかもしれませんね。
通信技術、インターネットなどは世界にもたらした影響は極めて大きいですよね。
ちょっと話を大きくしすぎました。
昨日その第二幕を代表する私の成果である特許、その報奨です。
うちの会社では毎年10月に、前年度の特許にまつわる実績、つまり出願、登録、自社内での使用、その特許の他社へのライセンス収入、などに応じて報奨金をもらえます。その報奨金がいよいよ1万円にまで減ったのです。
実は私がいただいた報奨金ですが、たった一つの特許で稼がせてもらいました。
その特許は、残業時間6時から8時までの部長招集の会議で私が口走ったアイデアがあり、次の日の午後に他社にそのアイデアを開示するから、次の日のお昼までに特許の形にして出願せよ、と部長に命じられて、徹夜で書き上げたものです。当時はそんなのもOKだったんですよね〜。帰宅してすべて済ませて、一人暮らしの部屋にあったちゃぶ台でノートPCでタイプしながら、手書き図面をシャーペンで描いたのを覚えています。
明け方に完成しましたが仮眠すると寝過ごしそうなのでそのまま徹夜し、朝一番で一人暮らしの自宅から直接会社が契約している特許事務所に持ち込み10時過ぎには内容説明を終わらせ、お昼までに出願完了するようにお願いしました。
で、その特許の報奨金の累計ですが、
400万円弱。
安い車なら2台分かな。ある年はいきなり150万円に跳ね上がり、嫁さんを驚かせたことがありました。懐かしい。
私の他に2名連名であることなとを加味すると、うちの会社の報奨ルールに則ると
累計12億円のライセンス収入を会社にもたらせたことになります。
その報奨金がいよいよ来年はゼロになるはずです。寂しいですね〜。
そんなことは言ってられません。
私のサラリーマン生活の第三幕がはじまります。大きくガラッと仕事内容も変わります。
それについてはまた今度記事にします。