最近本や、ネットで料理についていろいろと評価されているが、正直言って私的には、評価の仕方に問題があると思う。プロダクトデザイナーの視線で考えてみると、デザイン、コスト、生産性、特許、実用性、人間工学、マーケティング動向など、様々な視線と思考を駆使した上で、デザインを行わなければならない。この思考で料理を考えてみると、従来の発想とは全く違った発想で料理を評価することができる。たとえば、一万円のステーキは美味しくて当たり前だが、2千でこの味とこの量であればと、納得できれば、評価は満足度が高いため、美味しいのである。ようはコストに見合った味覚の満足感が、食べた本人にどうマッチするかで、評価のしかたが変わると言うことだ!しかしながら私が思うには、外食で食べる時は、食べるその人にあったどんな料理にしても、100点満点の料理は無いと思う。現代の時代では食事とは楽しむイベント。料理とは、そのイベント手助けをするものであり、食事と言うイベントのメインになるものである。だから100点満点にちかずけるためには、味、スタッフの対応、空間演出、その他の部分が揃った時に、いかに100点に近ずけられるかがポイントとなる。それらをトータル的に評価されたのが、実際の評価にならなければならないと私は思う。