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看護師をしていると採血は頻度の高い処置。
採血って痛みを伴うから、
される側は憂鬱な時間。
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今日から職員健診がスタートし、採血担当。
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物凄く表情暗く、
緊張した様子の若い男性が私の前に座りました。
採血がめちゃくちゃ苦手と。
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両腕の血管を探し、
少し時間はかかりましたが1回で成功。
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私:「大丈夫?」「気分悪くない?」
男性:「ちょっと立てないかも」
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椅子をもう1脚出して
両足上げて少し休んでもらってました。
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そうすると、別の年配ナースが入ってきた瞬間…
「気分悪いの?この前の採血でも気分悪くなってたね~」
って…![]()
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そのナースが立ち去ってから、
男性:「いつもこうなるんですよね…」と落ち込む。
私:「採血が苦手で気分悪くなる方、沢山みえますよ」
「今までに採血で嫌な経験とかされてきたんですか?」
男性:「子どもの頃からずっと…何度も刺されて痛くて辛くて。
嫌な記憶しかないんです。」
私:「じゃぁ、年2回の健診は辛いですね」
男性:「もう地獄でしかないです」
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採血があまりにも当たり前になっている環境にいると、
◇些細な言葉がけに傷ついてることに気づかない
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◇処置が物凄く恐怖な経験として悩んでいる人がいること
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◇「めちゃくちゃ苦手」の何が苦手なのかを聞いてみる
これって一瞬の関りで見抜く事が大切。
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この男性は、しばらくしてから仕事に戻られましたが、
これからも健診の度に地獄を体験するという気持ちが軽くなれるような関りができたらって思いました。
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って言っても、毎回私が担当できるわけではないけれど…






