間質性膀胱炎と診断されて、真っ先に思い浮かんだお話があります。
小学校の時に読んだ昔話で、題名も覚えていませんが、身体の弱かった私はずっとこの話を覚えていました。
うろ覚えで正しくないかもしれませんが、お話はだいたいこんな感じでした。
 
昔々あるところに病気がちなおじいさんが住んでいました。
おじいさんには鬼が身体の中に住んでいましたが、その鬼と仲良く一緒に暮らしていました。
鬼は時々暴れたりしたのですが、おじいさんは宥めたり、時には喧嘩したり、仲良くしたりと追い出すことはせず、ずっと一緒におだやかに暮らしたそうです。
 
一方、同じく身体に鬼が住んでいた隣町のおじいさんは、言うことをきかない鬼をいじめたり、暴れたりしたら叩きのめしたりして支配していました。
身体から鬼を追い出そうと、色々と策を練り、鬼に攻撃を加えていました。
とうとう、身体の中の鬼は怒ってしまい、じいさんの身体の中で大暴れして共に果ててしまったそうです。
 
身体の中の鬼は、異物で決して仲良くできるものではないかもしれません。
しかし、その存在を認めて仲良く暮らしていけるのならば、それはそれで結構なことだと思います。
かといって、存在を認めるのには大変な労力がかかることでしょう。
しかし、そうなっちゃったものはしかたがない。
あきらめという言葉は使ってはいけないのかもしれませんが、あきらめて違う方向に考えを移行するのも生きていく上で大切なことかなと思ったりしています。
 
私も、私のなかの鬼さんと、仲良く喧嘩しながら生きていきたいと思います。
もっとも、その境地にたどりつくのは、もっと先かもしれませんが。
私は頑張れという言葉は嫌いなので(いちいち理をいれるのも面倒なので使ってしまってますが)、頑張らずに横着こいて生きていきます。