嫁の主飲料はコーヒーに紅茶、ホットワインだ。
彼女と結婚してから、私もすっかりコーヒーや紅茶を楽しむことに染まってしまった。
ワイン?何故あんなにも美味しいブドウの実を踏み潰した挙句、にがずっぱい液体にしてしまうのか理解に苦しむ。

さて、半ば私の嗜好ともなった紅茶だが、今日、馴染みの雑貨屋さんに行ったところ、とんでもないものが陳列されていた。


ムレスナティーである。
ご存知でしょうか。

このムレスナティー、美味しい紅茶なのだが、
パッケージがちとうるさいのだ。

実際に箱に載っているパッケージの文章を、ちょっと紹介しよう。

“苦しくてもラララッって歌っていこうっ!”
“きつくてもルルルッって歌おうよォ!”
そう強く意志をもつことで透明感を感じることができるのかも…
人の人生は楽しいことばかりではなく苦しいことやきついことをばかりでしょッ。
どのみちそうなら、おいしいショコラやおいしいショコラの紅茶を飲んで、先の人生を明るく見て、楽しんでいくくらいの気持ちでティータイムして、人にやさしく自分にきびしく生きていければいいですよねェッ。
(人にきびしく、自分にあまいムレスナさん語録)
(じゃなくて、人にやさしく、自分にきびしいムレスナさん語録)
(ええ!どっちなの?ウフフッって、なんで笑っているの?語録)



サイコパスかな?



ネットで「紅茶」「ムレスナさん」と検索すると出てくる出てくる。
“なぜJOJOっぽいポエムが載っているんですか”
他の人も気になっている模様。
うん。私も凄く知りたい。

雑貨屋さんに質問してみた。
「どうしてこんな気持ち悪い感じの文章が載っているんでしょう?」
私の直球過ぎる質問に苦笑しつつ、丁寧に答えてくれた。
「それ、面白いですよねー。ムレスナティーを作っている社長さんが、紅茶を飲んで感じた味とか、想いを、そのまま文章にしたみたいですよー。」

なるほど。
インドかスリランカだかのムレスナ氏が、遠く離れた日本の国に向けたメッセージ。
それがムレスナティーのパッケージだったのか。
遠い異国の地。紅茶でラリった幸せな気分になったおじさんが送ったメッセージとともに、今日もお茶を楽しむのだった。



※えー、調べたところ、パッケージは日本の会社の社長(純日本人)が書いているそうです。
無論、精神疾患もJOJOもありません。
メッセージは「気分」「思いつき」だそうです。