4021の研究データが導き出す
「科学的な適職」
最高の職業の選び方
(鈴木裕 2019)を読みましたニコニコ



なんと、初めから幻想から覚める
仕事選びにおける7つの大罪
書いていました。

①好きを仕事にする

②給料の多さで選ぶ

③業界や職種で選ぶ

④仕事の楽さで選ぶ

⑤性格テストで選ぶ

⑥直感で選ぶ

⑦適性に合った仕事を求める


私は将来なりたい職業というものが
小さな頃からありませんでした。

それを筆者は
人類の脳には、職業を選ぶための
「プログラム」が備わっていない

と、それを当たり前のこととして
受け止めてくれましたびっくり

人類史の大半において、人間は職業選択
の自由とは無縁の暮らしをしてきました。
人が職業を選べるようになったのは、
19世紀に入ってからのことです。
そのせいで、人類の脳には、
「複数に分岐した未来の可能性」を
うまく処理するための能力が進化
していない、と筆者は述べます。


そのため、人々は何に指針を見つけたら
いいのかわからない状況でした。
それによって、
仕事選びの場面で誰もがハマりがちな
定番のミス「7つの大罪」が
うまれたと述べます。


私がなるほど!と思ったのは、
①好きを仕事にする
です。


2005年スティーブ・ジョブズの
スピーチにより「好きを仕事に!」
が流行ったそうです。
「たまらなく好きなことを見つけてください。これは仕事についても恋愛についても同じです。仕事は人生の大きな一部であり、そこから深い満足を得るには心から最高だと信じられる仕事に就くしかありません。そして偉大な仕事をする唯一の方法は、自分の仕事を愛することです。もし好きなことがないなら、探し続けてください。」

このスピーチ、納得させられます。
しかし、そもそもジョブズが
エレクトロニクス業界に入ったのは、
「楽して金を儲けられる」という広告を
雑誌で目にしたからだそうです。
もし、歴史上の偉人たちが好きなことを
仕事にしていたら、
ゴッホは聖職者として、
ココ・シャネルは歌手として、
ナポレオンは小説家として生計を立て、
歴史に名前を残すことはなかった
可能性があります。
個人の経験や嗜好にもとづくアドバイスに
は、いくらでも例外が見つかります。


では、そんな中で彼らの何が
天職になっていたのか?


2014年ロイファナ大学が
多数の企業家に
「いまの仕事をどれだけ天職だととらえて
いるか?」
を尋ね、そこから
「仕事に投入している努力の量」や、
「毎日どれだけワクワクしながら
働けているか?」をチェックしました。


実験から、
「いまの仕事に対する情熱の量は、
前の週に注いだ努力の量に比例していた」

「過去に注いできた努力の量が多くなる
ほど、現時点での情熱の量も増加した」
という事実がわかったそうです。


「その仕事に情熱を持てるかどうかは、
あなたが人生で注いだリソースの量
に比例する」
と述べられていました。


私はこれを読んで、
絵本「星の王子さま」の
一説を思い出しました。
王子さまは一本のバラを愛していますが、
それに気がついていません。
そしてキツネと会話したときに
それに気がつきました。
「きみのバラをかけがえのないものに
したのは、きみがバラのために費やした
時間なんだ」


私には他にも星の王子さまのことばが
よく刺さります滝汗


仕事もそれに関係するのだと思いました。
真の天職は
「なんとなくやってたら
楽しくなってきた」
から見つかるそうです。


読んでいただいて
ありがとうございましたニコニコ