今、私は北区 赤羽公園に居る
【 死亡ひき逃げ事件の時効撤廃 】の街頭署名活動をしているのだが
そもそもが東京に土地勘がなく
そぼふる雨の中
公園内には人通りがまるでない
公園内では拡声器の使用を禁じられている為
声を張り上げることも出来ずに
公園にポツンと独り佇む
目の前に
駿馬 ( 騎乗した聖児像 )
ああ虚しいものよ…
そもそも
熊谷の男児ひき逃げ死亡事件は
県警が「 過失運転致死 」から「 危険運転致死 」に容疑を切り替え時効が延びた経緯がある
当初から「 危険運転致死 」で捜査するべきであったと指摘する意見には確かに賛成である
がしかし私の意見はそうではない
人を轢いた時点では
過失の余地は残す
しかし逃げた行為は「 救護義務違反 」でもなければ「 危険運転致死傷 」でもなく明らかな「 殺人 」ないしは「 傷害 」である
被害者を死に至らしめれた本件は勿論「 殺人 」である
危険運転致死傷罪の創設は2001年11月とされている
まだその法整備、浸透普及の追いつかない時期に発生した事件であっただろうと推察をする
「 危険運転致死傷罪 」自体を欠陥とする識者も居る
人を轢いたことを何故、過失と断言出来るのか
人を轢いた瞬間から過失と故意の両面を想定するべきが妥当であろう
時間経過と共に証拠に基づく立証が難しくなる刑事訴訟法上での理由が一つの要因ではないのだろうか
訴訟法上の課題も残る
先日、熊谷の被害男児のお母様が国の内外より寄せられた114800筆越えの署名を法務大臣に直接手渡されたように聞き及ぶが
今現在
法務省有識者検討会で想定される論点は
●危険運転致死罪の要件のうち「 進行速度の制御が困難な高速度 」に関し法定速度を大幅に超過する高速走行に適用しやすくすべきかどうか
●「 信号を殊更に無視 」の殊更削除可否
●正常な運転が困難な状態を要件とする飲酒運転で、アルコール数値基準の設定
●スマートフォン操作等の「 ながら運転 」への処罰の在り方
となっているようだが
果たしてそれどうなのか
危険運転の罰則を一見して強化しているようにも感じられるかも知れないが
それは大きな錯覚だと思う
要件を限定的にし逆に狭くし立証を困難にしているように感じるのだが
例えで言おう
あくまでも一つの稚拙な例えばの例え話しだ
タバコの火を押し付けて火傷を追わせたら「 傷害 」で
線香の火を押し付け火傷を追わせたら「 傷害 」ではない
と言っているようにも感じられるのは私だけであろうか
繰り返し言うが詭弁でも屁理屈でもない単純な例えばの話だ
現に
「 進行速度の制御が困難な高速度 」とは具体的に何キロなのか
100キロで制御を失うケースもあれば
30キロで制御を失うケースもあるだろうに…
「 信号を殊更に無視 」
そもそも誰が何をもってそう判断するのかね
加害者がそう自供をするのだろうか
そんなことを加害者が言う訳がないじゃないか
こんな程度の議論検討をしているようでは、そもそもが「 危険運転致死傷罪 」の適用にはどれ程に時間を費やすだろうか
これでは
法に抜け道が発生するのは必然であろう
「 危険運転致死傷罪 」ばかりの罰則の強化 ( 正直言えば強化とは感じにくいのだが ) していると
それこそ「 ひき逃げ 」は増加をするばかりであろうと私は思うのだが
「 ひき逃げの時効撤廃 」とは遠くかけ離れた検討がなされるのであれば
ご遺族様の永年の活動や多くの民意は反映されていないではないか💢
「 ひき逃げ 」は
轢いた瞬間から犯罪性を疑うことが先ずもってではないだろうか
次いで、逃げた時点から「 殺人 」であるということの受け止めが正当ではないのだろうか
その解釈や分別も出来ぬのか
この国の法律家や有識者や法を作る者達に物申す
Case-by-caseとまでは言わないが…
迅速な法改正、法整備
何よりも「 死亡ひき逃げ事件 」の時効撤廃を求める
今、私の横で「 母子像 」が冷たい雨に濡れている
これはご遺族様意見ではない全くもっての私見である
( 2024年2月19日14:39 投稿 )