4時半入りでホールへ。
 
芹江匡晋選手、引退試合です。山田さんがセコンドにつくことになった経緯をもう一度ご説明。
 
芹江さんは伴流ジム所属。伴流ジムは出稽古フリーなので、芹江さんはJBにもちょくちょく出稽古に来ていて、山田さんと昔から面識があります。会長の団さんとも親交があります。
 
芹江さんのウィキ(編集途中みたいですが)
スーパーバンタム級を6度も防衛した伝説のボクサー!!
 
空白期間に海外いったり、栃木県でボクシングジムを作ったりと活動していた芹江さん。引退試合をすることになりましたが、日程が伴流ジムの伊藤選手の世界戦(アメリカ)とかぶり、古くから親交のある山田さんに白羽の矢。
 
「セコンド足りないんですか?椅子出しくらい手伝いますよ」から芹江さんたっての願いでチーフに。
 
リングチェックする芹江さんと伴流Tシャツの山田さん
 
バンテージ。芹江さんはまったくこだわりがないようです。細かい選手は「ここをゆるく」とか「もう少し切って」とかあるんですけどね。細かいことにこだわらずのびのびとしていることが芹江さんの強さなのかもしれません。
 
強い選手って、二極化するんですよね。徹底的に細かいか、すごくざっくりしているか。
 
そういえば芹江さんはJBで行われた減量講習会で、「今日お昼に食べたものを書き出してみしょう!」と栄養士さんに言われて、
 
みんなは「鮭おにぎり二個、オレンジジュース」「肉うどん、バナナ」「サンドイッチ、唐揚げ、牛乳」とか書いてるのに、真剣に
 
「弁当」
 
の二文字(笑)さすがだ・・・・いや、だから内容を・・・
 
 
でも常に豪快ってわけはなくて、山田さんみたいにすごく繊細で。いろんなとこに突き抜けてる部分と、危うさが共存してるのが魅力なんだなぁと。それで半端なく強いんだから、そりゃたくさんの人に愛されてるわけですね。
 
アップのミット。
 
 
試合開始のゴング。超満員の後楽園ホール。バルコニーから見ようと走って階段上げってるときに「ダウーン!」と聞こえて「え?どっちが!?」
 
ようやくリングで交差する二人を見たら、後頭部かすった感じでぐらりと崩れる芹江さんの姿。
 
(え?そんな倒れそうなパンチに見えなかったけど・・・?じゃあさっきのダウンは芹江さん?)
 
そのままふらーっと山田さんのほうに歩いて行く芹江さん。笑顔に見えました。
 
レフェリーがストップ。あとから聞いたら最初のダウンは芹江さんがとったそうです。
 
 
↓芹江さんのFacebook(公開設定なので載せます)↓
 
 

伴流の先生の教えは
「倒すか倒されるか」
でしたから。
初めて自分の事を好きになれた116秒のリングだったかもしれません。

杉田選手にオファーした事、間違ってなかったと安心しました。
弱い相手と試合したくないと聞いてくれたDANGAN関係者様感謝致します。

最後にセコンド勤めてくれたJBジム山田さんに感謝致します。最後まではちゃめちゃですいません。
後楽園ホールに足を運んでくれたお客さんのお時間をお借りして一緒に引退ゴングテンカウントを聞いて頂き感謝致します。

そして、僕を最後にストップしてくれたレフリー、ボクシングコミッションの方々ありがとうございます。
おかげで無事に卒業できました。

行き先が決まった船の舵をとるのは久しぶりです。

 

↑引用終わり↑

 

↓山田さんのFacebook(公開設定なので載せます)↓

 

芹江チャンプの引退試合。

真剣勝負ってのは負けたら辞めるって思ってる人間と、その試合を単なる通過点だと思ってる人間とでは、通過点だと考えてる人間の方がギリギリの勝負になればなるほど勝算が高くなると思う。

しかし引退試合ってのは、勝っても負けてもドローでも引退。

つまりリングに上がった時点で、ほとんど完結してるような感じ。

芹江チャンプもリングに上がる前の大歓声と、これまでのキャリアを自身で振り返り、リングインするときには目が赤く涙が溢れてるような状況だった。

これから命をかけるような真剣勝負、そして相手は噛ませ犬ではない、ホープの杉田選手という強敵を迎えるのに。。。

引退試合ってのは、本当に難しいな~って感じてました。

もちろん、やるだけではなく勝つために準備はしてきた。

開始早々に左フックを引っ掻けてダウンゲット。
しかし引っ掻けた感じだったので、杉田選手はさほど効いてない。

芹江チャンプは王者時代から、芹江ポジションがあって、そこに頭を運ぶことでパンチを殺していた。

そこに頭を運ぶことは有名ながら攻略されず、35戦してダウン無しっていうキャリアの持ち主。

今回もそこに頭を運び、杉田選手は待ってましたと、右のクロスを打ってくる。

何回かそれをされてるのを観ていて、いつもと違うなと。
危うさがある感じがして、首筋がゾワゾワした。

そしてハーフタイムを過ぎたところで、芹江ポジションに頭があるのに右の打ち下ろしを喰いダウン。

立ち上がった芹江チャンプの目が泳いでる。
なぜかこっちを見て、頷きながらフラフラと歩いてくる。

肩にさげて準備していたタオルを握り、投げる体勢に入る。
でも頭の中で、俺が芹江チャンプの最後のキャリアをタオル投入で終わらせていいのか??
そもそも今回俺がセコンドに入ったのも、伊藤君の世界戦がアメリカであるために、団会長の代理で務めた人間だから。

だからレフリーに止めてくれ‼️俺にタオルを投げさせないでくれ‼️って心で叫んでました。

こっちを見てフラフラしてる芹江チャンプを振り向かせてレフリーが、目を見てファイティングポーズを指示するも定まらずにストップ。

すぐにコーナの椅子に座らせるも、意識の混濁は多少あり。

グローブを外して、声をかけ続けてくうちに、段々と会話になるようになったけど、引退式をそのまま出来るのか不安だった。。。

でも早めのストップが良かったのか、全てのスケジュールをこなすことが出来た。

ボクシングってのは面白い。
あれだけのキャリア、芹江ポジションでダウン経験すら無かった男が、最後は介錯をされて終わる。

キャリアの通過点として挑んだ杉田選手、キャリアの終結としてリングに上がった芹江チャンプ。

この違いがしっかり出るというのが、ボクシング、真剣勝負だな~と。

その2日後に芹江チャンプが行けなかった世界を、伴流ジムの後輩の伊藤選手がアメリカで衝撃のベルト奪取して世界チャンピオンになるという歴史も感傷深い。。。

ボクシングってのは、本当に面白い。そして難しい

芹江チャンプ、本当にお疲れさまでした!!

伴流ジム、伊藤チャンピオン、おめでとうございます

↑引用終わり↑