カラダ改善トレーナーの安部です!
さて、高齢者にとって怖い病気といえば「認知症」ではないでしょうか?
高齢者本人にとっても、周りの家族にとっても、認知症になるということはなるべく避けたい病気のひとつです。
まず認知症とは、一度獲得した(生まれながらもっていた)認知機能が、何らかの原因によって障害を受けたり、持続的に低下して、日常生活や社会生活が困難になる状態をいいます。
認知症には、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、脳血管性認知症などのタイプがあり半数以上がアルツハイマー型の認知症とのことです。
認知症は、完全に治療して治すことは今のところは出来ませんが、進行を遅らせたり、症状を緩和させたりするお薬があり、早期に発見することが重要です。
認知症の中で一番多いアルツハイマー型認知症や脳血管性認知症は、生活習慣病(糖尿病や脳血管障害など)との関連が強く、生活習慣病を予防したり生活習慣を改善することが、間接的な認知症予防になります。
また、脳の活動を活性化させたり、認知機能を高める活動をすることも認知症の予防に役立つと考えられています。
例えば、国立長寿医療研究センターが開発した「コグニサイズ」という認知症予防運動プログラムがあり、認知機能の低下を抑制することが分かっています。
※国立長寿医療研究センターホームページよりhttps://www.ncgg.go.jp/kenshu/kenshu/27-4.html
他にも、シナプソロジー研究会のプログラムである「シナプソロジー」は、様々な現場で実施されています。
普段慣れない動きで脳に適度な刺激を与え、活性化を図り、介護施設やデイサービスなどの介護予防の現場などでも幅広く使われています。
※YouTubeで配信しており、動画などでやってみることもできますよ。
その他にも様々な認知症の予防や認知機能を改善するプログラムがありますが、どのプログラムも脳に対するアプローチとして、ちょっと難しいことをしたり、普段しないことをすることで、脳に負荷をかけることが共通していますね。
例えば、「二つのことを同時にする」や、「〜ながら〇〇する」など「二重課題運動」が認知機能を改善するためには重要です。
つい最近ですが、筑波大学の研究結果発表で「二重課題運動は高齢者の身体機能や認知機能を向上させる可能性がある」と報告されており、そこでは二重課題運動としてシナプソロジーが用いられています。
そしてもうひとつ重要なのが、同時にカラダを動かしたり、声を出したり、身体機能もしっかりと活性化することも、認知機能の改善には重要なようです。
また、どのプログラムも「誰でも」「簡単に」「楽しみながら」というところも共通していますね!
「笑う」ことは、心身の健康には欠かせません。
自分の親や周囲の高齢者と、楽しく認知症の予防ができればいいですね♪
ちなみに、私もシナプソロジーの普及員養成講座を受講したことがあります。
意外とやってみると、若い人でも難しいですよ!!
一緒に認知機能を高めませんか?