『ウォンテッド』
監督:ティムール・ベクマンベトフ
脚本:マイケル・ブラント&デレク・ハース/クリス・モーガン
出演:ジェームズ・マカヴォイ、アンジェリーナ・ジョリー、モーガン・フリーマン、テレンス・スタンプ、トーマス・クレッチマン、コモン、マーク・ウォーレン、デヴィッド・パトリック・オハラ、コンスタンチン・ハベンスキー、ダート・バクタデツ ほか
(C) 2008 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.
ストーリーだけを追ってしまうと、
ギャグを織り交ぜ、罪のない人たちを巻き込み犠牲にしながら、
自分さがしを続ける、ツッコミどころ満載の、R15の暗殺物語-
ということになってしまうのだけれど。
なにしろ、斬新な映像と、音楽で、ぐいぐい観客をこの物語のダークテイストな世界に引き込ませていく。
その手法は、まさに新感覚!
アメリカや日本で、若者にウケているというのも、うなずける。
映像に関して言えば、車の絡むアクション・シーンが秀逸だ。
特に前半のアンジェリーナ・ジョリーが赤い車を駆るあたりは、見ごたえがある。
ジェームズ・マカヴォイを助手席に乗せるとこなんか、
本国アメリカの劇場では、さぞかし盛り上がったことだろう。
ただし、列車のシーンだけは…やっぱり、素直に楽しめないが。
スピード感溢れる映像に、とびきりクールなスパイスとなっているのがサウンド。
ダニー・エルフマンによるテーマソングが、カッコいい。
全編を “The Little Thing by Danny Elfman” のMVとして観るというのも、贅沢な楽しみ方だ。
http://jp.youtube.com/watch?v=NDebkrvnB9I
王子キャラ、ジェームズ・マカヴォイは体重12キロ増の役作りで肉体美を披露。
アンジェリーナ・ジョリーの片眉つり上げ技も、健在。
もはや何に出ても“モーガン・フリーマン”な存在感のモーガンは、ここではちょっといつもと違うテイスト?
COMMONの出演も、若者人気に貢献か。