- 少し前に、東京こども図書館へ行ってきました!という記事(★
)の中で、見落とすくらいにさらっとですが、ブックリストについて触れました。早速、図書館で3冊の本を借りてきたので、備忘録を兼ねてまとめておこうと思います。長文になりますが、よろしければお付き合いください
![ラブラブ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/035.gif)
まず1冊目。
- 絵本の庭へ (児童図書館基本蔵書目録 1)/東京子ども図書館
- 『絵本の庭へ』
1950年代から2010年12月に日本で刊行された絵本から選ばれた1157点が載っています。
画家名の50音順で並べられていて、
・本の表紙(画像)
・書名
・作者・訳者等
・出版社 出版年
・ページ数 大きさ
・あらすじ等
が1冊1冊載っています。
驚いたのが索引で、書名索引(本のタイトル)とか人名索引(画家、作者、訳者等)というのは普通だと思うんですが、「件名検索」(→主な題材、出来事、登場人物、場所、時代、事物などを見出しとなることば(=件名)で表現して整理したもの)があって、それがすごいんです!
例えば、「義母・継母」なら『シンデレラ』とか、「あくたれ・いじわる」だったら『さるのオズワルド』とか、「虫歯」だったら『ワニのクロッカスおおよわり』だとかといった感じで、かなり使えそうです。
私が挙げた例だと感動が伝わりづらいのですが、本当にこの分類が細かくって、車ならショベルカー、バス、ジープ、消防車、除雪車、トラック…とか風俗・慣習だと、結婚・離婚、掟・規則、禁止・禁忌、いけにえ、礼儀作法、お礼・恩返し…といった感じで、子どもが興味を持ったものや子どもに伝えたい内容が出てくる本を容易に探すことができそうです。
次に2冊目。
子どもの本のリスト―「こどもとしょかん」新刊あんない1990~2001セレクション/東京子ども図書館
- 『子どもの本のリスト』
機関誌「こどもとしょかん」45号~92号の「新刊あんない」欄で推薦された約2000冊の本を元に、特におすすめの764冊が載っていて、絵本・文学に限らず、伝記やノンフィクションも収録されています。本の表紙の画像がないのがちょっと残念ですが、こちらも熱い「件名検索」があります(笑)。
『絵本の庭へ』は50音順でしたが、こちらの本は、
・絵本
・フィクション
・昔話・神話・古典
・詩
・伝記・その他読み物
・ノンフィクション
といった感じで分類されていて、フィクションはさらに幼児~初・中級、中級~上級、上級~中学、中学以上に分類されています。このことからわかるように、『絵本の庭へ』より対象年齢がぐっと広くなります。
3冊目はこちら。
- 『改訂新版 私たちの選んだ子どもの本』
このリストは、'78年版と'91年版(原則として、1989年12月にまでに刊行され、その時点で手に入る本の中から選ばれた389点(687冊))があり、この改訂新版は'91年版を基に、本体価格や入手の可否を再調査し、2011年7月現在の情報に改めたものだそうです。
この本は、幼児、幼児~初級、初級~中級、中級~上級、上級~中学、中学以上と年齢別(その中は五十音順)に分類されています。
残念なことにこの本には、書名検索と人名検索しかありません(笑)が、すべての本ではありませんが、本の中の挿絵が載っているので、2冊目の『子どもの本のリスト』より少しとっつきやすいかもしれません。
<まとめ>
結局のところ、どの本が良いのかというと…私は全部!だと思います。
今だったら『絵本の庭へ』がうちには一番合っていますが、将来的には『子どもの本のリスト』が合うようになってきます。『改訂新版 私たちの選んだ子どもの本』は、今すぐ~将来に亘って使えますが、載っている本の数が少し心許なく感じます。ただ、この本がダントツに新しいのです!
というわけで、絞れません!ここまで引っ張っておいてごめんなさい。
ただ、これらのリストに載っている本から選ぶのではなく、子どもが読みたいと思う本・私たちが読ませたいと思う本をまず選び、本選びに迷ったときや探したい本を見つけるための手段として、これらの本を活用していきたいと思います。