化粧品犬です。
今回からビオレUV アクアリッチウォータリージェル(2017)の解析を始めます。
花王 ビオレUV アクアリッチ ウォータリーエッセンス(2017)の解析1 2017年のビオレUV
でも書きましたが、今年のビオレUVは2製品だけリニューアルされてまして、そのうちの一つです。
ビオレUVって11品種ありますからねー。
そのうち2品だけをリニューアルということで、この2品には、会社として力が入っていることが分かります。
この製品の正式名称はビオレ UV アクアリッチ ウォータリージェル SPF50+というのですが、長くて分かりにくいので、少し短縮し、今年の製品と言うことで2017を付けて、「ビオレUV アクアリッチウォータリージェル(2017)」と呼ぶ事しにします。
短縮形は、ジェル(2017)ってことで(^_^;)
また一つ前のバージョンは2015年に発売されたのものですので、これを「ビオレUV アクアリッチウォータリージェル(2015)」と呼ぶ事にします。
今回のエントリーでは、この二つをちょくちょく比較していきます。
ちなみに今年リニューアルされた、もう一つのビオレUVは、エッセンスなんですが化粧品犬ブログでは既に取り上げています。
ビオレUV アクアリッチウォータリーエッセンス(2017)関連の全エントリーは以下になります。
花王 ビオレUV アクアリッチ ウォータリーエッセンス(2017)の解析1 2017年のビオレUV
花王 ビオレUV アクアリッチウォータリーエッセンス(2017)の解析2 耐水性評価編
花王 ビオレUV アクアリッチウォータリーエッセンス(2017)の解析3 製品概要編
花王 ビオレUV アクアリッチウォータリーエッセンス(2017)の解析4 処方解析編
話をビオレUV ジェル(2017)に戻しまして。
ではまず外観からいきます。
外観
こんな感じです。
近所のドラッグストアで680円ぐらい/90mlでした。
メタリックな青のグラデーションが効いていて、なかなか高級感があるデザインです。
容器の形自体は、2015年版と変わっていないみたいですが。
ちなみに20015年版の製品写真はこちら。
それしても、同シリーズのビオレUVのエッセンス(2017)が、同じぐらいの価格で50g入りですから、こっちの方がかなり量が多い。
量を重視の方は、こっちですね。
問題は質ですが。
今年のビオレUVエッセンスは、異常なほどウォータープルーフ性が向上していましたから。
まあパッケージ上では、ビオレUVのエッセンスも、どちらも「汗・水に強く肌にとどまる耐久型」をうたってますがね(^_^;)
しかもどちらも、SPF50-PA++++です。
これはどんな差があるのか気になるところです。
概要(ウォータープルーフ性の評価)
この製品には花王らしく、ニュースリリースが作られています。
が、これはビオレUVのエッセンス(2017)と、全くの共通になってます(^_^;)
しかし、ジェルとエッセンス・・・処方内容は相当違うんですが、改良点は共にウォータープルーフ性が向上にあり、そこは細かく説明する気は無い、と言うことみたいですね。
これは解析が燃えてくるなあ!
いつもならここでニュースリリ−スを読んでいくのですが、今回それをやるとエッセンス(2017)と全く同じになっていまうので(^_^;)
興味のある方はエッセンス(2017)のエントリ−を読んでいただくとして、今回はここでウォータープルーフ性の評価をやります。
簡単な方法法で出来る、化粧品犬ブログではおなじみのやつです。
さて実験〜。
いつも通りビーカーに水を張り、そこにサンプルを滴下するという方法で、簡易的にウォータープルーフ性を評価することにします。具体的には、精製水50gにサンプル約0.5gを滴下しています。
サンプルとしては、今回は以下の3品で比較します。
・ビオレUV アクアリッチウォータリージェル(2017)
・ビオレUV アクアリッチウォータリーエッセンス(2017)
・コーセーのサンカット日やけ止めジェル 50 (ウォータープルーフ)(2016)
コーセーのサンカットジェル 50 (ウォータープルーフ)(2016)は去年出た製品で、去年ウォータープルーフ性を評価した物の中では、かなりの優れもので、今年も販売を続けている現役製品です。
先日のビオレUV のエッセンス(2017)のエントリーでも使用した物です。
本当は、ビオレUV ジェルの2015年版が入手出来れば直接比較できたのですが、もう売ってませんでした(^_^;)
一応ネットで頼んだけど、新しいのが送られてきて、がっかりです(^_^;)
気を取り直しまして。
まずスタート時はこんな感じです。
相変わらずサンカットは下に沈み、ビオレUVエッセンスは逆に浮きます。
そして、注目のビオレジェルは、なんとサンカットのように沈みました(^_^;)
この段階で、ビオレUVは、エッセンスとジェルで使われている技術が違うんだなとピンときますね。
次は10分後です。
サンカットは結構水が濁ってますが、これはいつものことで、この製品はここか粘るんですよ。
ビオレUVエッセンスの異常な耐水性がまたしても目立ちますが、なんとジェルも、それについてきています。
確かに、ウォータープルーフ性が向上してます。
これは、ジェルもサンカットより良さそうですね。
技術的には相当違うはずなんですが。
次は60分後です。
ビオレUVのジェルが溶け始め、まだ差がある物の、サンカットに近づいています。
しかしここまでは、サンカットより優位でした。
溶け始めてから粘るサンカットもさすが、2016年度の優秀製品の意地を見せた感じですね(^_^;)
そして、ビオレUVのエッセンスのウォータープルーフ性は、スゴいってのが分かります。
次は120分後です。
120分ではサンカットとビオレUVのジェルはぼ差がないですね。
完全に溶けなくて、ビーカーの底に溜まるところも良く似ています。
使われている技術の類似性を感じさせますね。
そしてビオレUVエッセンスんのウォータープルーフ性の高さが、またしても際立っています。
まあ、さすがに、水は少し濁ってきましたが(^_^;)
ビオレUVアクアリッチウォータリージェル(2017)に話を戻すと、エッセンスほどではないがかなりウォータープルーフ性は「向上していると言えるでしょう。
特に初期のウォータープルーフ性は、その今年のビオレUVのエッセンスに迫る物がありました。
その反面、ウォータープルーフ性を生む技術は、結構異なる感じですね。
この辺りは次回の処方解析編でしっかり取り上げます。
@cosme評価
クチコミ 43件 注目人数 134人。
評価点は5.0点で、日焼け止めカテゴリーでランキングはんはなんと、7位です(2017/5/31閲覧)。
2017/2/18発売であることを考えると、中々の成功ですね。
みずみずしくて良い、という評価が多いようです。
エッセンスと差別化できたのも良かったのかも?
今年のビオレUVのエッセンスは、こてっぽさをアップして、それを粉体の増加で相殺している使用感なので、みずみずしいとは言えない。
CM
これもエッセンスと共通なんですよね(^_^;)
かぶってしまうんだけど、一応上げておきます。
花王 ビオレUV 耐久型エッセンス 夏壁篇30秒 CM 榮倉奈々
使用感
@cosme評価の所でも少し書きましたが、ジェルの水っぽさは健在です。
そのために、エッセンスと同じウォータープルーフ性向上の技術を、ジェルに持ち込むのを避けたのでしょう。
あとこれは好きずきなのですが、この製品は、塗ったところがやや白くなります。
そこだけ気をつけるべきですね。
気になるほど白くはないんですが、服についたら結構目立つかもしれません。
理由は酸化チタンが増量されているからで、このあたりが、この製品の処方の秘密になるようです。
酸化チタンがいらないのがジェルという剤型だった・・はずなのに、性能を極めるために逆に酸化チタンを増量するというのも、ちょっと面白い話です。
次回の処方解析編に続きます。