化粧品犬です。
今日はミノンコンディショナーの解析をします。
薬局系ですね。
メジャーな商品ではないので、興味ある方はメーカーHPを見てください。
ミノンシャンプーの時は独立したエントリーにしなかったのですが、あとから見直したときに見やすいように、独立してやることにしました。
コンディショナーはどれも似たような処方が多いため、ちよっと変わったのを入れておきたいというのもあります。
商品の写真は下記です。
いつものように原料を整理すると、このようになります。
この処方は原料数が少ないですね。
処方の特長は、まずコンディショニング剤から変わっていますね。
ステアラミドプロピルジメチルアミンとココイルアルギニンエチルPCAです。
ステアラミドプロピルジメチルアミンは、昔からからあることはあった素材なのですが、少し前に何故か大流行しました。その時は特に高級コンディショナー分野はこの素材!となっていたのです。
今は流行は終わってしまったものの、このミノンや花王さんのアジエンスなど使い続けている製品も結構あります。
通常のコンディショニング剤であるベヘントリモニウムクロリドに比べると、若干コンディショニング効果は低いのですが。
大流行した時に技術開発や処方開発をしてしまったので、そのまま使用しているという感じですね。
学問的には通常のコンディショニング剤であるベヘントリモニウムクロリドは四級カチオンと言い、ステアラミドプロピルジメチルアミンは三級カチオンと言われているもので、酸で中和して使用されるものです(この製品ではグルタミン酸)。そして、三級カチオンの方が四級カチオンよりちょっと安全性が高いと言う特長もあります。
ミノンに使用されたのもそこが理由でしょう。
更にコンディショニング剤で併用されているココイルアルギニンエチルPCAも比較的珍しい原料ですが、低刺激な原料で、防腐剤的な効果もあると言う変わった原料です。
防腐剤がパラベンではあるものの、1種類使用で済んでいるのも、このココイルアルギニンエチルPCAが防腐剤効果を発揮しているものと思います。
本製品は、コンディショニング剤が特徴的で、それ以外は割と普通な感じですね。
ノンシリコンでもノンパラベンでもないですし。
薬局系は息の長い製品が多いですが、この製品も10年以上処方変更がないようです。
他と違う技術で作られていたので、今後もがんばって欲しいですね。
本項は以上です。