皮膚水分量計についての話 | 化粧品犬が化粧品開発を模索するブログ

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大手会社の開発に勤務していましたが、好きな化粧品を好きなだけ追求するため円満退職。
ノラ犬となった化粧品犬が、面白いと思った情報を発信していくブログです。
化粧品コンサルタントとして仕事も受けています。
パームアミノ・ラボ合同会社 imori@palmamino-labo.jp

最近、化粧品犬はCourage+Khazaka(ドイツ)社製の皮膚水分量計HP10-Cを購入しました。
これは従来あった皮膚水分量計をモバイル型に設計し直したもので、値段も6万円前後でず。
高いようですが、これでも来品の10分の1~20分の1に値下げしたものです。

今回は、皮膚水分量計について話をしたいと思います。
世の中色々な化粧品が有り、その実証データとして色々な機械で皮膚の水分量が測定されています。
TVなんかでもよく見ますよね。

しかし、化粧品の学会などでちゃんとしたデータとして、業界にうけとってもらえる機械は2つしかありません。
1つは、日本発の機械でSKICONといいます。
これは東北大学の皮膚科の田上先生らが研究論文をたくさん出して、世の中に広めました。
現在の機種はSKICON-200EXですね。
http://www.yayoi841.co.jp/product/product.cgi?cid=m0404&id=20130130140749

もうひとつがCourage+Khazaka社(略してC+K社)のコルネオメーターという機械です。
http://www.integral.to/product/product.php?pcid=1&cid=2&id=4

原理はどちらも似ていて、皮膚の静電容量を計ります。
静電容量とは抵抗の逆数のことで、要は皮膚に水分が多ければ大きなスコアが出て、皮膚に水分が少なければ逆にスコアは小さくなる。どちらもそんな感じの測定機器です。
海外にもデータや商品を出す事になっている場合は、C+K社のコルネオメーターの方が若干有利かもしれません。
価格は一台、70万~120万円ぐらいです。なかなかのお値段ですね。

当初、化粧品犬も「やっぱり、これを買うしかないのかーっ。70万円は痛いな・・・」
と思ってました。化粧品犬としては、実験器具は充実させたいし、データは取れないの?と言われてしまうこともある。
しかし化粧品犬が個人で運営している、犬小屋ラボ(笑)では、やっぱり分不相応かな・・・。
どうしようか、と考えていたところ、C+K社モバイル型水分量計の発売を知り、突撃!となりました。
それでも6万円前後も安くはないですけどね。

こんな感じの機械です。


先端のプローブ部(センサー部分)は、こんな感じ。
この部分を肌に押しつけろと測定されます。


実際の測定には、さらに温度と湿度が管理された部屋が必要です。
汗をかかないように温度21℃、Rh40%の小部屋が必要なのですが、これは化粧品犬は用意できました。
これで、化粧品犬の犬小屋ラボも充実(^_^;)
いろいろと測定していきたいと思います。