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作品レビューについては基本的にネタバレ有でなおかつ個人的な感想です。

宜しくお願いします!

 

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★★★★★★★★☆☆
2004年
監督  ミシェル・ゴンドリー
出演  ジム・キャリー  ケイト・ウィンスレット

忘れたいけど忘れられない、そんな気持ちに共感!

ジョエル(ジム・キャリー)は、別れた恋人・クレメンタイン(ケイト・ウィンスレット)が自分との思い出を消すために記憶除去手術を受けたことを知り、自分もその手術を試す。

アカデミー賞脚本賞受賞作品。監督はミシェル・ゴンドリー。主演は「フィリップ、君を愛してる!」のジム・キャリー、「タイタニック」のケイト・ウィンスレット。

振られた彼女の事を忘れたいがために、過去を消すための手術を受けた男が記憶の中で、忘れたくないためがために、必死に頑張るというのが今作の大まかなストーリー。忘れたいけど忘れたくない、というのは誰にもあること。ふられたり、別れたりした後はその人を忘れたくなる、でもやっぱり忘れたくない。僕もふられた時は忘れたくて仕方なかったですが、今は良い思い出として残ってます(笑)。

もともと、今作を鑑賞したのはケイト・ウィンスレットのファンであるということが大きい。でも、ストーリーもすごく良かった。いろんな記憶がばらばらに出てくるからちょっと大変だったけど。

作品全体を見ると今作の構成には驚かされる。冒頭のジョエルが家を出て車に傷が付いているとこも、突然電車を乗り換えて、モントークに行くシーンも、クレメンタインに出会うシーンもただの偶然ではなく全てに意味があったということに驚かされた。結果を言ってしまえばこのシーンは記憶を消した後のシーンだったのだ。だから、本来は忘れていて意味がないように見える。でも、脳ではなく心でそれを感じとってとった行動だったんだなと、自分は勝手に解釈した。

それに、主演2人の演技が良かった。ジム・キャリーは「フィリップ、君を愛してる!」でしか見たことがないが、コメディ俳優だと思っていた。そんな彼がこんなシリアスな映画に出演しているというのが意外だったし、良かった。今作にも笑えるようなシーンはあったけどね。ケイト・ウィンスレットは自由に生きる女を優しく、激しく演じていた気がする。

見る人によってはつまらないと感じる映画かもしれないですが、僕にとっては面白かったし、僕が見てきたラブ・ストーリの中でもかなり面白かったと思います。興味がわけば見てみてください。