「プチプライスで優秀」。雑誌などで
書かれていると魅力的に感じますが、安すぎるのも考えもの。
知っているがゆえに好奇心旺盛の私でもちょっと踏みとどまってしまいます。
化粧品には中身の原料費はもちろん、
容器・パッケージ代、広告費など、さまざまなコストがかかります。
ある程度の品質を保つには、それなりの原価がかかるもの。
原価が安いといわれている化粧水(ほとんど水ですから当然)でさえも、
もろもろかかる費用を考えると、定価数百円でおさえるなど、
よほどの販売数がない限り苦しいものです。
化粧品に限らず販売価格を下げるためには、
どこかで、何かで、コストを削減することが必要です。
衣類を例に挙げれば、ほとんどが人件費の安い中国製であるのも納得ですよね。
冷凍食品・加工食品の多くも同様です。
「化粧品の中身の品質は下げないで、容器・パッケージ等でコスト削減を」という
良心的なメーカーばかりではありません。
目先の利益にとらわれているメーカーも少なくないのです。
私が商品開発にたずさわっていた頃は、高価な有効成分を配合するために、
パッケージの紙質をワンランク下げたり、コストのかからない容器を使用したりと苦労したものです。
一般的なメーカーは、コストダウンのために、コツコツと涙ぐましい努力をしています。
ここで質問です。手っ取り早くコスト削減をできるところはどこでしょうか?
それは、消費者の目に見えないところです。答えは原材料。
消費者にとっては、直接肌につけるものだから、最も大切な原材料をおざなりにされては、
たまったものではありません。けれども、利益優先主義のメーカーにとっては、
安い原材料で高利益を上げることができたら、言うことはないのでしょう。
安い原料の中には、粗悪品が混じっていることもあります。
できれば、安心できる原料でつくられた化粧品を使いたいものですが、
そういったものは低価格すぎる商品の中にあるのでしょうか。
日々の食のニュースなどを見ていて、そう疑問を持ってしまうのは私だけではないはずです。