前のブログで、

 ・アニメに飽きました

と書いたのですが、いわゆる

 ・まさに深夜アニメ的な番組

以外ではそれなりに楽しんでいたりします。

で、3月終了(愛知では少々遅れてましたので、つい最近終了)のアニメでは、個人的には
かなり高評価だったものとして

 【地獄少女 三鼎】

があったりするのです。
http://www.jigokushoujo.com/

一応、深夜枠ではありますが、一話完結の定番的展開ですので、昨今の深夜アニメのパタ
ーンではないですもんね。

元々、ゲストキャラの魅力が尋常でない、この「地獄少女」ですが、その点について記載す
ると余りに長くなってしまいます。
まあ、アニメマニアの間では、15話辺りが人気ありそうですけどね。
ブラコンの くぎみーキャラ とかいって・・・。


今回の「三鼎」の最大の魅力は、言うまでもなく

 ・実質的な主人公として登場した「御景ゆずき」

かと思われます。
勿論、「閻魔あい」が主人公ですが、地獄少女のストーリー展開的に、「あい」はスーパーバ
イザー的なポジションに居ますからね。
実際の話の展開としては、「ゆずき」が中心であろうかと。

と、本日殊更にこんな日記を書こうと思ったのは、

 「ストーリー展開(特に最終話周辺)の解釈」

で煩悶としているからだったりします。
という事で、「ネタバレ」ですので気になる方は読まないでください。
DVDで見るという方とか・・・。
ソネブロと異なり、【続きを読む】がはさめませんので、改行を沢山入れておきます。









と、今回の「地獄少女 三鼎」の話しの展開ですが、「ゆずき」が絡む主軸の部分を再度
考えてみると、

〇前半
 ・「あい」が うつつ に実体化する為の憑代(よりしろ)として、「ゆずき」を選んだ
 

という風に認識できます。
そういうイメージシーンもありますし。
で、

〇中盤
 ・「ゆずき」こそ「あい」の後を継ぐ、次の地獄少女

という展開になって来て、「あい」が「ゆずき」から分離したりするのです。

で、

〇終盤
 ・「ゆずき」は既に死んでおり、今までの中学生としての生活は幻
 ・自分が「地獄少女」になる事を否定していたが、自分の過去と、親友「秋恵」の
  「地獄流し」の件から、自分の恣意的な判断により「地獄流し」をする「地獄少女」に
  なろうとする。
 ・蜘蛛により否定、「ゆずき」極刑?

 
 と展開し、

 ・「ゆずき」を庇い、「あい」がその責め苦を負うという。
 ・「ゆずき」最初は嫌がりながらも、「あい」と和解しながら消え(昇天?)


 というシーンへと続いていったのです。

 こうして見てみると、終盤のシーンって、

 ・地獄少女としての仕事をし続ける事、それこそが極刑

 と思われます。
 対して、美しく消えていった「ゆずき」は
 
 ・「地獄行き」ではなく、「天国へ成仏」できた

 と解釈すべきかと思われるのです。
 そうでないと話の展開として、あんまりですからね・・・。
 藁人形の妖怪の皆さんも、「ゆずき」に替わり「地獄少女」を勤め続ける「あい」に対して、
  「楽になれたのに・・・」
 とか言ってますので、この解釈で正しいと思うんですが・・・。

 
 ただ、ストーリー冒頭からの展開を再度考えてみると、

 1.肉体を持たない「ゆずき」に「あい」が憑依していたようなシーンって?
 2.「ゆずき」に「地獄流し」を見せるという「あい」の行動の真意は?

 
 という辺りが少々謎です。
 

 1. に関しては、
  ・実は肉体が無い「あい」が「ゆずき」を利用しているというのは誤りで、「ゆずき」の怨念
   の力を利用して「あい」がその力を行使する?

 という解釈?とか妄想してしまいます。
 でも、「きくり」が「ゼンマイ駆動」のボディになって云々というくだりで、「ゆずきの身体を憑代に・・・」
 って、ハッキリ言っていたような気もするんですが・・・。
 朽ち果てた「幼女ゆずき」の死体が憑代だったんですかね?
 まあ、それは大した話では無いような気もしますが・・・。

 それよりは 2. の方なんですけど、
  ・「あい」の目的が当初から、「ゆずき」を次の「地獄少女」として養成する
 という事であるとしたら、その時点で酷い所業といわざるを得ません。
 最終的には「ゆずき」が、地獄通信のシステムに従わなかったワケですが、それが無ければ
 「あい」は、
  ・「地獄少女の職を円満退職」
 としたら、そもそも「ゆずき」にキッツイ「地獄少女」としての職を押し付けるような事になってしまう
 ワケですし・・・。
 
 全体として、「あい」は「ゆずき」の行動に対しては、

  ・地獄通信のシステムには逆らえない

 という言い方のみで対処していた気がするんで、別に「ゆずき」を庇おう(地獄少女にしないように)とした
 ワケでもないんでしょうし・・・。
 なんか、なし崩し的に「あい が地獄少女を続投」という風に見えなくも無いです。
 
 最終話ではセリフをしっかり聞いていないと、

  ・地獄通信のシステムに従わなかった「ゆずき」は、その罰として蜘蛛に消され
  ・「あい」が地獄少女として続投


 という風に思えてしまう気もしますしね・・・。
 それじゃあ、余りに悲惨な話になってしまうので違うと思いますし・・・。

 
 そんな訳で、最終話については、どう解釈すればいいのか、今一つスッキリしないんですが、
 私の感想としては、

  ・「閻魔あい」は「御景ゆずき」の霊を成仏させたかった

 という話として、もうちょっと分かりやすい語り口であって欲しかった気がします。


 ・・・とかいいつつ、やはり単純に、

   ・蜘蛛の逆鱗に触れ、「ゆずき」が地獄に落ちた
   ・「あい」が地獄少女続投


 というだけの話だったり・・・したら、感動も何もねぇ!


と、なんか久々の長文で・・・。


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あうえう。




The Hermitage 分室
  

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