折込チラシを見ていたら、ふと個別指導塾のチラシに目が止まった。
合格実績の掲載の仕方が「学校別」ではなく「カテゴリー別」だったからだ。
2026年合格実績は、次の4区分で示されていた。
・御三家・最難関中 40名
・早慶・GMARCH中 220名
・難関進学・付属中 950名
・上位進学・付属中 867名
合計すると2,000名を超える。
だがそこに学校ごとの合格者数の羅列はなかった。
通常、塾の広告は「◯◯中○名」と固有名詞で迫る。
ところが今回は、「御三家」や「早慶」「GMARCH」というブランドないし大学系統、そして「進学」「付属」といった進路の方向性で束ねている。
志望校そのものではなく、志望レンジを提示している。
なかでも「おっ」と思ったのが、「GMARCH中」。
これはなかなか斬新。
GMARCH中という中学はないわけだが…。
実態として、大学附属校を志望する家庭は「その先」を見据えている。
中学受験が、大学進学戦略の一部であることを、あえて言語化しているようにも見える。
数字の配置も巧みだ。
御三家・最難関の40名という数字は、突出して多いわけではない。
しかし、220名、さらに950名、867名と続くことで、「トップもいるが、ボリュームゾーンもしっかり支えている」という印象が強まる。
個別指導という業態の特性、幅広い層への対応力を、カテゴリー分けそのもので語っている。
学校名を並べるのではなく、「どの進路観に応えるのか」を示す。
この分類の仕方自体が、いまの中学受験の空気を映しているのかもしれない。