以前、このブログで開成の通学事情について取り上げた。

 

 

都内から通う生徒は約54%。神奈川15%、千葉14%、埼玉13%と、首都圏のかなり広い範囲から生徒が集まっていた。

 

城東に位置する開成に対し、城西(やや南寄り)にある筑波大学附属駒場、いわゆる筑駒はどうか

 

筑駒の所在地は世田谷区池尻。

 

最寄駅は井の頭線の駒場東大前で、田園都市線の池尻大橋からも歩ける距離にある。

 

使える路線が複数あるのはメリット。

 

筑駒の通学事情を考えるうえで、外せないのが通学区域が学校によって指定されているという点。

 

片道1時間以内で通学できる区域を目安に設定されている。

 

その区域内に保護者と同居していることが条件になる。

 

「受かったら引っ越せばいい」というわけではなく、出願前から居住地が厳密に問われる。

 

そして2024年、この通学区域が拡大された。

 

埼玉県、千葉県、神奈川県の一部が新たに対象となり、受験界隈ではちょっとした話題になった。

 

具体的には、埼玉県では、さいたま市の一部をはじめ、所沢市、ふじみ野市、草加市など。
 

千葉県では、習志野市、船橋市、松戸市。
 

神奈川県では、これまで区域外だった横浜市の一部に加え、厚木市、海老名市、座間市などが新たに含まれた。

 

実際に生徒の居住地構成はどうなっているのか。

 

2024年の中高全体のデータを見ると、都内から通う生徒が79%と圧倒的。神奈川が16%、千葉と埼玉はそれぞれ2%にとどまる。

 

東京と神奈川を合わせると95%。

 

「東京・神奈川の学校」という色合いがかなり強い。

 

では、通学区域拡大の効果は出ているのだろうか。

 

拡大初年度となる2024年の入学者データを見ると、都内74%、神奈川17%、埼玉5%、千葉4%

 

埼玉からの通学者は、全体と比較する3ポイント高い。

 

埼玉県内でも、川口やさいたま市周辺など、東京に近く1時間以内で通える地域は確かにある。

 

そう考えると、このあたりからの進学は今後も少しずつ増えていくのかもしれない。

 

劇的に構図が変わった、というほどではない。
 

筑駒の通学圏が「少しずつ広がり始めている」のは、数字からも感じ取れる。

 

受験校を選ぶ際は、学力だけでなく、通学条件や生活の現実もポイントとなる。