高学歴というと数学ができるイメージがあると思います。

 

「頭の良さ」というと、計算が速いとか複雑な数式を駆使する、といったイメージが強いです。

 

また、日本の大学入試は長い間、理系は数学が必須で、文系は数学をさけても合格できる大学が多かったこともあり、文系出身だと数弱で、それで難関大に入れるのはしっくりこない、高学歴なのに数学ができないのはいかがなものか、という風潮(?)が一部にある気がします。

 

文系科目は暗記中心で試験対策で何とかなると思われているのだろうか。

 

自分は文系サラリーマンですが、ハッキリ言って数学ができないから文系なわけです。

 

適性と興味の問題であり、能力の高低は関係ありません。

 

昨今、時代の流れか、文系学部の入試でも数学を課す大学が増えています。

 

早稲田政経で数学を必修にしたのはその一つの例。

 

もともと経済はモデルで数式が出てくるし、データ分析も必要ですが。

 

文学、哲学、言語、法律、政治、歴史なんかでは数学はいらないです。

 

社会は人間で構成されていて、ビジネスの世界は人間関係が基本ですから、実社会で成功するためには、数学ができて頭がいいだけではどうにもならない。

 

一方、AI、デジタル社会の進展で、今急速に伸びている産業は基本数学ベースですし、マーケティングや企画の仕事もデータが読めないと仕事にならないです。

 

小学校時代の算数と中学以降の数学は別物で、コツコツやって積み上げていけるものだと思います。

 

得意ならトコトンやって極めればいいですし、そうでなくても努力次第と信じて取り組めばいいと思います。

 

苦手で付き合えないと思えば数学と関らずに価値を生み出せる分野はあります。

 

親としては、子どもが自分の得意を伸ばし、自信を持ち、生きたい世界に踏み出していって欲しいと願うばかりです。