中学受験は受験生である子どもがやらないといけない受験です。
親が代わってやることはできません。
子どもを中受塾に入れて、あとは塾でよろしく、というわけにはいきませんでした。
塾の授業は、入口の「とっかかり」のところだけで、実力をつけるところは家庭での取り組みに任されていました。
親も本腰を入れて伴走しないとだめだ。
そう思ったのは、中学受験を始めるときに本屋で見た難関校の過去問(通称、赤本)を見たのがきっかけ。
「中学受験は親が9割」というタイトルの本があるくらい。
ある意味ホントだなと思いました。
単に子どものために親が頑張る、という話ではありません。
試験を受けるのは子ども本人だし、本人が努力しないことにはどうにもなりません。
どこまでいっても子ども自身の問題で、頑張るのは親の方ではありません。
でもそれを動機づけたり、励ましたり、支えるのは結局のところ親の力が大きい。
矛盾するようですが、親が一生懸命子どもを引っ張り上げるということではなく、子どもが自分の力で上がっていけるよう、最大限努力する。
相手は10歳前後の子どもですから、中学生や高校生のように自分で考えて判断して行動することには限界がありました。
子ども一人では絶対に乗り越えられないのが中学受験だと思います。
子どもと「一緒に立ち向かう姿勢」を最後まで貫きながら、親としてできることを考えました。
今から振り返ると、先を見据えて準備できることはいろいろあっただろうと思います。
親がやりすぎてしまうと子どもにとって受験が「自分事」ではなくなり、やらされ感が強くなってしまうので、そのあんばいが難しい!