子どもが小学生で中受塾に通っていたとき、塾に送り出すときはウチの相方に任せていたが、迎えに行くのは父親である自分の役目だった。
大抵は会社から直行することが多かったが、仕事が早く終わるときは一旦自宅に帰ってから塾に迎えに行っていた。
小4から小5、小6と学年が進むにつれて終了時間が遅くなっていった。
平常授業では終わりが夜の9時半を過ぎることも多かったと思う。
終了時間近くなると、保護者が塾の建物の近くに集まり、我が子が出てくるのを待っていた。
車や自転車で迎えに来る親も多かった。
3年もの間よく続いたと思う。
毎週通い詰めて「出待ち」をしていた。
暑い日も寒い日も、雨や嵐の日も。
子どもの迎えのために使った時間を積み上げると、膨大な時間になる。
親が迎えに行かないといけないわけではなく、1人で、あるいは子ども達だけで帰る子も結構いた。
迎えに行くためには仕事を切り上げていかなければいけないから、職場では周囲に配慮しなければいけなかった。
「子どもの塾の迎えがあるので…」と無邪気に(?)言うのが憚られる職場での立場や雰囲気があった。
時間だけの問題ではなかった。
それでも、親が必ず子どもを迎えに行っていたのは、安全対策ということもあるが、「子どもとのコミュニケーション」の意味合いが強かった。
塾から帰る道すがら、勉強の話をした記憶はあまりない。
いきなり「今日の授業どうだった?」と声をかけたことはなかった。
「今日も頑張ったね、おかなすいただろ」
そんな声掛けをしつつ、勉強とは全然関係ない話題が多かったように思う。
あの頃、横に並んで歩いていた子はちっちゃかった。
今では親よりずっと大きくなって見上げるようだし、親子の対話の機会はめっきり減ってしまった…。