子どもの受験に伴走し、一緒に泣いたり笑ったりして3年以上の時間を過ごした。
受験を終えたとき、塾に通い始めたころと比べ、子どもは一回りも二回りも大きくなったように感じた。
子どもの成長を実感できたことは喜ばしいことではあったが、自分自身のことをふり返ると、なりふり構わないところがあったと思う。
いつも焦っていた。
イライラしていた。
冷静さを失って声を荒げたことも一度や二度ではない。
「何でこんなことがわからないの?」と言っていた。
子どもの成績に執着していた。
他の子と比べていた。
親が知らないこと、わからないこと、できないことが多すぎた。
わからないくせに子どもに事細かに命令していた。
子どもの弱いところ、出来てないところばかりに目が行った。
子どもの性格を変えようとしていた。
後ろから押したり、引っ張ったりして、自分で走る訓練の機会を奪っていた。
当時のことを思い出すと恥ずかしくなる。
いかに無知で、無力だったか。
よく子どもがひねくれたり、勉強嫌いにならなかったものだと思う。
中学生にもなると親子の会話の機会が減ったが、別段仲が悪いわけではないし、むしろ関係は良好な方かもしれない。
あとは子どもが走っていくのをそっと見守ることしかできない。