首都圏私立中入試は、算国理社の4科目入試が主流ですが、科目毎の配点は学校によって異なります。
4科目均等の場合もあれば、算数と国語に傾斜配点されるケースも。
例えば、筑駒は4科目均等ですが(各科目100点)、開成は4科目310点満点ですが、国語と算数が各85点、理科と社会が各70点。
開成では国語と算数に傾斜がかかっていますが、きつい傾斜ではなく、結構理社の比重が大きくなっています。
理社も手を抜けません。
算数が強いと有利なイメージがありますが、合格に寄与する度合いはどれくらいなのか。
筑駒は入試結果の詳細を公表していないので、開成中入試について合格者平均点と受験者平均点から計算してみたいと思います。
受験者数と合格者数も出ていますので、合格者と不合格者の2つのグループに分け、それぞれの点数を計算しました。
合格者平均と不合格平均の差をとったものが以下になります。
4科目:42.4点
算数:15.1点
国語:12.9点
理科:7.9点
社会:6.8点
310点満点で約42点の差がついていました。
このうち算数が約15点分、国語が約13点分を占めていました。
算数で最も差が付いていたのは予想通りでしたが、圧倒的というわけではありませんでした。
国語での得点差も結構大きい。
ちなみに算数が合格者平均、他の3科目が受験者平均が取れていたとすると、合計213点となりますが、合格者最低点(216点)にはわずかに届きません。
算数の差が最も大きいのは確かですが、「算数だけ」できていてもダメだとわかります。