子どもの中学受験が終わったあと、いろいろな人から「1日何時間くらい勉強したのか」とか「夜中遅くまで勉強したのか」と聞かれることがありました(今も時々言われることがありますが…)。
毎日何時間も、深夜遅くまで勉強するような「過酷な受験」というイメージが強いのかなと思います。
大学受験のイメージと混ざっているような気がしますが、そもそも小学生が夜中まで起きていること自体普通じゃないです。
中には夜遅くまでやらせていた家庭もあるのかもしれませんが、常識的でないですし、子どもの成長にとってもいいはずがない。
我が家は原則夜10時就寝、遅くても10時半。
これでも随分遅いと思います。
翌朝は学校があるので起きなければならないし、夜遅くなると集中力も能率も急速に落ちたので、続けていいことはありませんでした。
睡眠時間は最低でも8.5時間は確保していました。
個人差がありますが、少ないかもしれません。
一般に、良い成績をキープするにはより長い時間勉強する必要があるというイメージが強いです(そう思ってました)。
学校から帰ってくる時間や塾が終わる時間は大抵決まっていますから、「より長く」勉強するには、「夜遅くまで」やらないと終わらない(終われない)という考え方になります。
実際に子どもの受験に伴走して思ったのは、「成績は単純にかけた時間に比例しない」ということでした。
本人が得意でない、好きでない科目や単元を気が乗らない中でやるのと、好きで得意なところを進んでやるのとでは全く時間の使い方が違いました。
長考して出した答えが間違ったり、あるいは以前覚えたことを忘れたりして、機嫌を損ねてグズグズになる…。
かと思えば、やり始めたら大した時間もかからず宿題を片付けてしまう。
メチャクチャにムラがあって、「正味の勉強時間」における集中度もかなり違う。
だから時間管理が物凄く大変でした。
時間数なんかでは全く測れません。
やる気が乏しく、理解が不十分だといくら時間があっても足りない感じがしましたし、逆に、理解が進んでわかってくると処理スピードが上がり、どんどん進みました。
また、勉強する時間帯というのも結構大事だと思います。
経験上、理科や社会の知識の確認、暗記系は寝る前に一気にやるのが効果的で、寝ている間に整理されて定着するような感じがしました。
そして、たっぷり寝て朝頭がスッキリとしたところで、計算とか思考力や読解力などフルに頭を使うのが効果的だったように思います。
その逆のパターンも試してみましたが、うまくいきませんでした。
夜遅くまで起きていると朝スッキリとは起きられなくなるので、早めに寝るようになりました。
我が家ではこのパターンが合っていました。