筑波大学に附属する学校は11校あることはあまり知られていないかもしれません。

 

このうち、東京都内には、3つの特別支援学校と、小学校、中学校2校、高校2校の計8校が所在。

 

周囲では、「附属中高」と、いわゆる「筑駒」が同じ学校だと思われていたり、附属中高が中高一貫校だと思われている方が結構おられます。

 

有名な私立校、公立校が数多くある都内にあって、定員数が極めて少ない「国立」の学校はマイナーなためか、一般的な認知度はかなり低めです。

 

いずれも「筑波大学附属」という名称がつくので、同じ学校のような印象をもっても不思議ではありません。

 

例えば、筑波大学附属高校筑波大学附属駒場高校。

 

確かにわかりにくい。

 

前者は、文京区に所在する、師範学校以来の伝統をもつ男女共学校(通称:「筑附」)ですが、後者は、世田谷区に所在する、農業学校を源流とする男子校(通称:「筑駒」)。

 

成り立ちも、所在地も、校章も異なります。

 

この2つは全く別の学校です!

 

英語名では、筑附は、Senir High School at Otsuka、筑駒の方は、Senir High School at Komaba と一応書き分けられています。

 

共通していることといえば、校長が筑波大学から来られていたり、大学から教育実習生が来たり、教育関係者に対して授業を公開していることくらい。

 

それ以外は全く異なるし、接点もほとんどない。

 

筑附は、同じ敷地の中に附属中学と附属高校があるので、中高一貫校と思われているフシもあるようですが、実際には、附属中学から附属高校に進学する割合は8割程度。

 

内部生向けの入試があります。

 

中高と少し離れたところに付属小学校があります。

 

附属小から附属中への進学率は8~9割(120名)程度で、ここに中学入試組(80名程度)が加わります。

 

附属中から附属高校に進学する割合は8割(160人)程度ですので、ここに高校受験組(80名程度)が加わります。

 

附属の小学校から高校まであり、各教育課程は連携はしていますが、完全一貫にはなっていません

 

筑駒の方は、国立で男子校、というかなりレアな存在。

 

こちらは中学入試で120人程度、高校から40人程度が加わります。

 

筑附も筑駒も定員が少なく、また実験的で先駆的な教育研究の場という性格もありますから、授業はユニークだと思います。

 

親の目からすると、「大学受験にはあまり役に立たない」だろうなと思います。

 

決して悪い意味ではありません。