子どもの中学受験に伴走していたときに、最も頭を悩ませた問題のひとつが、子どものメンタル面のフォローとモチベーションの維持でした。
我が子は、精神的に幼さが残り、とにかく打たれ弱い。
ちょっと押したら形が崩れてしまう「やわらか豆腐」のようなメンタルの持ち主でした。
難しい問題が解けないと落ち込み、簡単な問題を間違えると感情のコントトールが効きませんでした。
泣いて悔しがり、床に転がる…。
テストの点数が悪いと、ネガティブ思考にはまり込み、何を言っても無駄でした。
「よく頑張ったね」「間違えたのはチャレンジした証しだよ」と声をかけると、
『頑張っていないから結果が出ないんだ』
『結果が出なければ全てが無駄』
と言い張り、聞く耳をもちませんでした。
間違いや失敗を受け止めるのが大の苦手。
彼にとっては、チャレンジした問題が「できること」、ゲームのように「クリアすること」が大事で、それができないとそこでゲームオーバー。
それまでの努力は全て水の泡、というわけ(だから死ぬほど悔しい)。
特に苦手な科目については、「いつまで経ってもできない」と感じ、さらなるモチベーションの低下を招いていました。
自分の思いどおりにいかないとかんしゃくを起こす。
「それがゆるされるのは年少までです」
幼児教室の先生がそう言っていましたが、我が子は小6になってもこのありさま。
以前ブログに書いたことがありましたが、「イヤだ」「不快だ」というネガティブな感情が働くと、ストレスホルモンが出てきて、記憶に関連した脳の働きが抑制され、記憶や思考に悪影響を与えると言います。
これでは成長や進歩は望めません。
ネガティブな態度からは何も生まれません。
偉そうに上から目線で語っているわけではなく、これは自分自身に対する「戒め」です。
何かを変えよう、現状を打破しようと思ったら、「自分から変わる」しかないと思います。