筑駒は、難関大に大勢の生徒を送り出すことを主眼とした「進学校」ではありませんが、学校HPには卒業生の進学状況が掲載されています。

 

大学の学部別に合格者数と進学者数が掲載され、それぞれ現役生と既卒者の内訳ものっています。

 

前回、開成卒業生の進学先を取り上げましたが、同様に筑駒について見ておきたいと思いいます。

 

2024年の国公立・私立大進学者数(現役生)の合計は106人(108)

(カッコ内は2023)

 

1学年の定員160人で計算すると、現役での大学進学率は約66%と3分の2を占めます。

 

 

  筑駒卒業生の主な進学先

 

旧帝大(東大、京大など) / 一橋 / 東工大74人(84)

 

医学部(上記以外の国公立、私立):13人(7)

 

早慶(医学部除く):15人(12)

 

上記大学への進学者は合計102人(103)、卒業生に占める割合は64%。

 

つまり、大学進学者の殆どが旧帝一工+医学部+早慶

 

国公立大への進学者は計83人、うち東大は69人(73)でした(現役進学率は約43%)。

 

進学者の約8割が国公立大でした。

 

医学部への進学者全体でみると、現役合格者数計49人に対し、実際の進学者数が21でした。

 

筑駒は1学年4クラスで、文系・理系で分かれていませんので、1つのクラスの中で5人は医学部に進学、うち1~2人は東大理Ⅲ進学者がいる計算になります。

 

これはスゴイ。

 

早慶含む私大は、現役合格者数166人(うち早慶118人)に対して実際の進学者数は23人(うち早慶18人)と少なくなっています。

 

大学への現役進学率が約7割、そしてそのうち約7割が東大なので、東大志向が非常に強いことがわかります。

 

現役で東大に進学するのは学年の半分近く。

 

筑駒は、「筑波大学」の附属機関ですが、「本体」である筑波大への進学はたったの1名!

 

最寄り駅は、「駒場東大前」ですし、東大の附属機関のような感じがします。