学校HPに卒業生の進学先の大学が学部別に掲載され、現役と既卒者の内訳ものっています。

 

1人で何校も受かったデータが含まれる「合格実績」ではなく、実際に進学した先、また現役生のデータがあり、今年卒業した学年の生徒がからどこにどれくらい行っているのか非常によくわかります。

 

2024年は、卒業生402人に対し、国公立、私大、海外大学含めた進学者数の合計は234人(現役進学率58.1%でした。

 

ちなみに、2023年は、卒業生数393人に対し、同進学者数合計235人(現役進学率59.8%)。

 

 

  主要な進学先(カッコ内左側は2023年の数字、←の右側は2022年の数字)

 

旧帝大(東大、京大など)/一橋/東工大:143人(137←182)

 

医学部(上記以外の国公立、私立):23人(34←32)

 

早慶(医学部除く):42人(40←37)

 

上記大学への進学者は計208人(211)、卒業生の過半を占めていました。

 

うち東大117人(116)でした(現役進学率約29%)。

 

医学部合計(国公立、私立)は、現役合格者数が計68人(74←95)に対し、実際の進学者数が34人(39←41)。

 

現役生の約3割が東大、約1割が医学部、約1割が早慶、残り1割がその他国公立等というのが大まかな進学先のイメージで、昨年から大きく変わっていません。

 

ちなみに、2022年(卒業生405人)は、国公立、私立大そして海外大学含めた進学者数の合計は277人(現役進学率68.4%)でした。

 

合格者数と進学者数の関係をみると、旧帝大/一橋/東工大では、合格者数と進学者数がほぼ一致していて辞退者がほとんどいないので、第一志望だったと推測されます。

 

医学部は、現役生の合格者数に対し、進学者数は半分程度ですので、1人で数校受験していると考えられます。

 

高校は8クラスで、高3のクラスは文系と理系で分かれてませんので、各クラスに4~5人は医学部に行く、つまり医者になるというイメージです。

 

クラスメートにこれだけ医者がいるというのはすごい…。

 

早慶については、現役合格者合計は計277人(195)でうち進学者数は計42人(45)でした。(カッコ内は2023年)

 

実際には東大と早慶を併願しているケースも多いと思われます。

 

現役で東大に進学するのは学年の3分の1程度。

 

これは「非常に高い」水準ですが、開成という学校が中学受験や高校受験のトップ層で構成されていることを考えると、「意外に低い」という見方もできます。

 

開成に入学した後、その実力をキープするのが難しいということなのか…。