前回、会社の採用面接について書いた。
今回は、私立小の「お受験」での保護者面接について取り上げてみたい。
突拍子もない感じがするかもしれませんが、この2つの面接はどこか似ているところがある気がしています。
両面接とも、
「自分の会社(学校)の方針や価値観に共感しているか」
「会社(学校)の雰囲気に合っているか」
「会社(学校)が欲しい人材か」
を見極めることを目的としている点で共通するからです。
募集する側が応募者を「ふるいにかける」ように見えますが、それ以上に、「お互いにとってミスマッチを防ぐ」ために必要なプロセスだと考えます。
会社、学校との「相性」は大事です。
ある有名な大学附属の私立小受験での保護者面接を例にとります。
面接には受験する子どもは参加せず、親(両親)と学校側のみで行われます。
面接は、事前に提出した願書に基づいて行われます。
願書には、親の学歴と職業、志望理由、家庭の教育方針、子どもとの過ごし方、子どもの様子などを記載。
まず自己紹介で、出身校(学歴)と仕事の内容(職業)について聞かれる。
人生観、仕事観が問われる。
そして子どもは将来どんな人間になって欲しいと考えるか、そのため、どのように育ててきたのか。
家庭の教育方針、教育観が問われる。
現在の子どもの様子はどうか。我が子にどう接し、どのように見ているか。
学校の教育にどのように賛同できるか。
………
子どもの教育は学校だけで完結するものではなく、家庭も参加する形で行われます。
親からすれば、「子どもを学校に送り込んで一丁上がり」と言いたいところですが、それでは済まないわけです。
授業料とか経済的なことはもちろんですが、学校での教育についても各家庭がかなりの程度「コミット」する覚悟が必要です。
小学校から大学までの16年という長い時間、コミットし続けなければいけません。
会社に就職するのととてもよく似ていると思います。