今年の開成中の入試(算数)で、
「1から9までの数字と四則演算を使って2024を作れ」という問題が出ました。
「1つの数字を2個以上使えない」
「2個以上の数字を並べて2桁以上の数を作ってはいけない」というルール。
また、「出来るだけ使う数字の個数が少なくように」作った方が点数が高くなる、ともありました。
計算問題というより、パズルとかゲームに近い感じがしました。
以前、ブログで、「4つの数字を使って10を作るパズル」を取り上げたことがありました。
4つの数字を使って四則演算(足す、引く、掛ける、割る)して10がつくれるか、というものでした。
実際に、20年ほど前に開成中の算数の問題として出たこともあります。
その時は、「3、4、7、8」の4つの数字と四則演算(+-×÷)を使って10を作れ、というものでした。
20年の時を経て、数字パズルで来たな、と思いました。
こんな問題がパッと解ける子ってどんな子なんだろうか…。
まず、塾の演習などでは扱わないので、解法暗記は使えません。
その場の「出たとこ勝負」になります。
それこそ、持って生まれた「算数のセンス」なのでしょうか?
天性、素質。
確かに、それはあるだろうと思います。
でも、難関中学の入試問題は、そうした天賦の才に恵まれた一部の天才「だけ」が解くことが出来る問題だとは考えません。
「いくら努力しても決して到達することができない」問題だとは思いません。
一方、「好き」という要素はあると思います。
ゲームが好きなのと同じように算数が好き、という感覚。
上で取り上げた問題などは、完全にパズルゲームです。
ゲームの達人が、いままでやったことがない新作のゲームをやることになっても、なんとか出来てしまう、という感じでしょうか。
天才がひらめく、というのとは少し違うと思います。
ちょっとでも隙があればゲームばかりやっているという子がいると思いますが、あれと同じ。
いろいろなゲームをやり込んでいるので、設定やルールが変わっても適応できてしまうんです。
一種のマニア、といっていいかもしれません。
そこまででなくても、計画的に訓練を重ねていくことで、ある程度はできるようになるという面はあると思います。
(参考)