いい学校に進学して、いい会社に入る。
学歴信仰は過去のものだと考えていました。
日本は学歴社会ではないと思っていたのですが…。
例えば、大手商社の新卒採用者の出身大学は、偏差値の高い特定の大学に大きく偏っているという現実があります。
もちろん、いい大学を出たら必ずいい会社に入れる、というわけではありません。
もっと言えば、「いい会社」だと思っていても、これだけ変化と競争が激しい時代に「安定して成長し続ける会社」である保証はないです。
大手商社も、バブル後の経済危機の中で倒産しそうになった時期がありました(そんなに昔でもない)。
大きくて安定した会社だから今後も安泰。
過去を見れば、そう考えることにあまり根拠がありません。
日本の大きな銀行、証券会社、航空会社、電力会社、メーカーなどが経営破綻あるいはその寸前に追い込まれた例はいくつも挙げることが出来ます。
一般には殆ど名前が知られていない小さな会社でも、オンリーワンの技術を持ち、世界的なシェアを誇る会社もあるし、自前の大きな設備をもたず設計に特化することで非常に高い利益を上げるビジネスモデルを確立している会社もある。
だから、何をもって「いい会社」と言うかとても難しい。
一方、学歴で人を見る風潮が残っているのも確かだろうと思います。
学歴が有利に働く場面もあるが、そうでないこともある。
会社でも、偏差値が高い特定の大学出身であるとわかると態度を変える、あるいは、あからさまに「勉強しかできない」とレッテルを貼り、「〇〇大卒なのにこんなこともできない」と悪口を言う人は実在します。
とはいえ、学歴があれば可能性が広がるし、持っていないよりはあった方がいい。
それが現実ではないでしょうか。
この「不確かなもの」のために大変な受験をして、高いお金を払って塾に行かせるのは割に合わないように見えるかもしれませんが、無駄とは思いません。
受験を通じて得られるものもあるはず…。