以前、「1/2と1/3ではどちらが大きいか」という問題を小学生に出したところ、学年別の正答率は、小3が17.6%、小4が22.4%、小5でも49.7%だったという記事を取り上げたことがありました。

 

分数の本質は抽象的で、子どもがそれを理解することは大人が考える以上に難しいもの。

 

また、「数の概念」に関わる問題の正答率は、普通のテストのような正規分布の形にはならず、正答率が高い部分と低い部分の両側が山になるという話がありましたが、出来る子と出来ない子に二極化する傾向があります。

 

抽象的な概念が自然に理解できる子は、複雑で難しい問題でも解けるようになっていく一方、苦労している子にとっては1つ1つのハードルが高い。

 

「1/2と1/3では、どちらが大きいか」と聞かれて間違う子どもも、「同じケーキを1/2に切ったときと、1/3に切ったときでは、どちらのほうがたくさん食べることができますか」と聞き方を変えると正解できることが多いそうで、興味深いです。

 

抽象的な概念であっても、身近な「具体的なもの」に置き換えて考える、あるいは体感できると理解しやすくなることを示しています。

 

逆に言えば、自分があまり興味が持てず、なおかつ具体的にイメージしづらいものを、他の人から説明されただけでは、腹落ちしない。

 

何も算数に限りません。

 

国語の読解も「論理的思考力」が必要になります。

 

中学受験では、「論理国語」「論理エンジン」にお世話になりましたが、これも抽象概念の世界です。

 

 

 

 

 

 

息子は国語が苦手だったので、随分研究しました。

 

 

 

 

 

国語もある意味で算数と共通するところがあるように思いました。

 

大人にとっては当たり前で「何でこんなことが分からないの?」という感じ。

 

小学生では人生経験も乏しく、分からないのはしょうがないことかもしれません。

 

理科や社会と違って、説明すれば理解できるようになるというのとは少し違いました。

 

いくら口で説明してもなかなか伝わらず、理解させるのが難しいことがある。

 

それが実感でした。

 

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