首都圏中学受験の主戦場である、東京・神奈川入試の初日は2月1日。
2024年は、1日午前の入試を約42,900人の受験生が受験しました。
(ちなみに首都圏の公立小の6年生の数は約28万人)
この日に受ける学校は、受験生にとっての本命校が多いと思いますが、その中で特に多くの受験生を集めている学校を纏めてみました。
2月1日(午前)の学校別の受験者数が多かった学校は次のとおり(数字は受験者数)。
開成 1190
麻布 796
早稲田 740
安田学園 733
女子学院 708(受験者数未公表のため出願者数)
駒場東邦 627
吉祥女子 571
桜蔭 565
武蔵 530
芝 530
これに僅差で慶應普通部、早実、鷗友、海城といった学校が続きます。
御三家を含む名門進学校がずらりと並びました。
早稲田は系列大学への内部進学が半分程度で、半数は他の国立大等に進学しますので、基本的に系列大学への進学を前提とした付属校とは少し性格が異なります。
また、上記の学校は、本日程での入試における募集定員が比較的多いという特徴があります。
例えば、開成や麻布は300名、女子学院、桜蔭、駒東は200名超え。
(御三家の中では雙葉が外れているが、募集定員が100名と少ない)
入試が2月1日の1回のみの学校が6校(開成、麻布、女子学院、駒場東邦、桜蔭、武蔵)含まれます。
これらの学校は1回の入試で多くの受験者を集めることができているといえます。
早稲田や吉祥女子、芝は複数回の入試日程を設けていますが、いずれも2月1日の募集定員が他の日程よりも多くなっています。
共学の安田学園を除き、全て男女別学校というのも共通点。
安田学園は、安田財閥の創始者・安田善次郎が設立したとても歴史のある学校。
明治安田生命の、「安田」ですね。
すぐ近くに都立両国高校附属中があります。
23区の私立中で初めて適性検査型入試を導入した学校でもあります。
2/1午前に行われる適性検査型入試は、募集50人に対し受験者数515人と人気を集めています。
2/3に実施される公立中高一貫校入試(適性検査)を意識したものになっていて、受験生も公立中併願者が多い。
2/1午前には4科入試や英語入試も行われていて、こうした受験者も安田学園に集まっています。
上に出てきた学校以外にも、いい学校はたくさんあります。
むしろリストアップされた学校は競争が激しいということでもあり、2月1日入試でリストにない学校の方が狙い目かもしれません。
入試日程や難易度、試験内容、共学か別学かといったことを併せて考えながら非常に幅広い選択肢の中から受験校の組み合わせを考えることができるのが首都圏中学受験の醍醐味だと思います。