前回、今年の中学受験生の言葉を紹介しました。
合格した今、その喜びで終らせるのではなく、中学ではさらに上にいくことを目標に、次の受験では、なりたい自分に近付くための努力をする、という趣旨のことを述べていました。
小学生でここまで考えられるのはすごい。
受験の本質を語っている気がします。
偉すぎる。
何で中学受験するのかといえば、単に志望校に合格することが目的ではなく、その学校でやりたいこと、実現したいことがあるから。
「なりたい自分」をイメージしてそこに近付くため。
「受験のための受験」では意味がありません。
ただ何となく、周りがやっているから、では力が入りません。
受験勉強はただ「つらく苦しいもの」ではないはずです。
自分のやりたいことがわからないのに「とにかく走れ」と言われても…。
走らされる方からしたら、「何でこんなに苦しいことを我慢してやらなくちゃいけないの」と思ってしまうのでは。
中学受験は、「参加したい人だけが参加する」受験。
義務ではありません。
子どもの意思を無視して親が強制するのはナンセンスだと思います。
首都圏でも公立小を卒業したら8割以上の大多数は公立中に進学するわけで、中学受験する子は少数派。
基本的に「やりたい子がやりたいからやっている」ものだと思います。
子どもが夜遅くまで塾に通うことが「かわいそう」「小学生らしくない」と言われても…。
他の人からどう見られるか、どう思われるかはあまり関係ありません。
なりたい自分に近付くため、やりたいからやっているというのが根っこにあるべきだと思います。
それを「やる気が起きない」とか、「何を寝ぼけたこと言ってるの?」ということだと思います。
本来、勉強できること自体に喜びを感じないと…。
とはいえ、受験生は小学生なので、現実にはなかなか…。
中学受験の勉強が、「好き」「楽しい」と思えることがベストですが、全ての科目・分野でそうなるのは難しい気もします。
少なくとも「イヤじゃない」状態、あるいは何も考えずに普通に取り組むようになればいいと思います。