今年の中学入試で公立中高一貫校に合格した子が、「合格するための試練」だったと書いていたことについて取り上げたいと思います。
わが子が中学受験したときに志望校の候補として公立中高一貫校を考えた時期もあり、調べたことがありますが、少し特殊なところがあります。
学力試験を行ってはいけない建前なので「適性検査」と呼ばれます。
だから「受験」ではなく「受検」。
科目横断的な「適性検査」は、情報処理能力と論理能力を問う独特の問題で、作文による記述力も必要、問題解決能力が試されます。
通り一遍の知識や内容理解では太刀打ちできないようになっていて、倍率は4倍前後の学校が多く競争率高め。
そんな入試を見事突破して合格をつかんだ受験生(複数)が「試練」だと思ったことを綴っていましたので、いくつか紹介したいと思います。
試練1:勉強が好きでなかった
自宅で集中して勉強することができなかったため、塾の授業後や授業がない日も塾に行って自習した。
塾に行って先生に分からない問題を教えてもらうことができた。
この課題をこの時間で終わらせる、と目標を決めて勉強した。
目標を決めないとのんびりしてしまい、いつまでたっても進まないことがあった。
試練2:直前期の不安感
1月になると、何もかもが自分に足りない気がした。出来ないことがあると本番もこうなってしまったらどうしようと不安に。
明るく前向きな言葉を言ったり、得意な問題を解いて自信を持つようにした。
本番と同じ時間に過去問を解き直した。これにより、本番でもできる、と思えた。
自分に合った勉強法
自分が最も頭に入る方法や、長く勉強できる方法を見つけることができるかどうか。
先輩方がどんな方法で勉強していたのかを先生に聞き、家で復習するときに実践してみた。
自分に合わないものはどんどん違う方向で勉強の仕方を変えていった。
家ではゲームがあり集中できないので、塾の自習室を利用した。
合格者の一人が最後に書いていたことを以下引用します。
「合格した喜びで終らせるのではなく、中学生になったらさらに上にいくことを目標に生活します。次の受験は、友達や先生、親の助けがあるということを頭に入れ、なりたい自分に近づくための努力をします。」
中学受験は人を成長させる力があると思います。