中学入試問題、特に国語については、その学校の色というか、入試で問おうとしていることが割と強く読み取れる場合があると思います。
よく、入試問題はその学校からの「メッセージ」と言われます。
学校の教育理念や哲学に合う子どもを選別するため、入試を通じて、受験生である子どもに投げかけているように思えます。
その学校特有の「クセ」が強いほど、その傾向があらわれます。
設問の設定の仕方や問題文の書き方、そして問題の切り口…。
実際に子どもが過去問を解いたときに「楽しい」と感じることがあります(正解できたかどうかは二の次としても)。
時間をかけて丁寧に問題を作っていることがうかがえるものもあります。
一方で、苦手なタイプの出題が多かったり、手ごたえを感じなかったり、なぜかことごとく外してしまう問題も。
入試問題との相性
多かれ少なかれあると思います。
相性が合わないということは、その学校の目指す方向性と合わないことになります。
中学に入学した後、様々な授業プリントが配られ授業で学習し、定期テストを受ける機会がありますが、どことなく「テイスト」が入試問題と似ているのだそうです。
入試問題の延長線上に学校の授業があるようなイメージ。
同じ先生が問題を作っているわけですし。
学校側も、入学してから授業を円滑に進められるように生徒を集めようとしています。
受験しようと思った中学については、必ず過去問を買い、親も目を通し、子どもが解いて相性を考えるのがよいと思います。
過去問を解く際、特に国語について記述問題中心の場合は、問題だけでなく解答用紙も実物大にして解くのがおススメ。
解答用紙の形を並べて比べると、学校によって個性があるのがよくわかります。
記述式の場合には、解答欄のスペースの大きさが重要。
何をどこまで(どう)書くことが求められているのかを推測して解答する必要があります。
市販の過去問集に載っている記述問題の解答(模範解答)や解説内容にばらつきがあるので、理想的には複数社の過去問集があるとベストだと思います。
たまに模範解答が見当違いなものだったこともありました。
学校からの「メッセージ」というのは、出題傾向のことだけではありません。
例えば、開成の国語は、物語や論説など文章の幅が広く、時代や年齢、性別など、実に多様性に富んだ、様々な人々の生きざまにフォーカスしています。
文章のテーマも、年により、親子関係、愛憎感情、戦争と平和、日本の歴史や文化、哲学など様々。
一見、「傾向がない」ように見えますが、様々な角度から人間性を掘り下げているような感じがしました。
「質実剛健」という教育理念も何となくわかるような気がします。